万引き商品をスーツケースに入れて運ぶベトナム航空社員
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ベトナム窃盗団:空港への運び役CA、万引き役ら逮捕
国内で万引きされた衣料品をベトナムに持ち出す目的で空港まで運んだとして、警視庁組織犯罪対策1課は26日、いずれもベトナム国籍で、ベトナム航空客室乗務員(CA)のG容疑者(25)と、万引きの実行役などとみられる男女5人の計6人を盗品等運搬と窃盗容疑などで逮捕したと発表し、東京都千代田区のベトナム航空日本支社を家宅捜索した。
G容疑者の逮捕容疑は昨年9月、仲間のベトナム人らが川崎市の衣料品販売店で万引きしたジャケットなど21点(約13万円相当)を盗品と知りながら大阪府内のホテルから関西国際空港まで運んだとしている。
同課の調べに対し、G容疑者は「盗品とは知らなかった」と否認している。
同課によると、G容疑者は昨年6月以降、仲間が盗んだ商品を1点当たり250〜300円の手数料で空港まで運搬し、総額約300万円を得ていた。手荷物としてスーツケースに入れて機内に持ち込んでいたとみられる。
(毎日新聞 2014年03月26日より引用)
今回も21点もの衣服をスーツケースに入れて運んだということで、手数料は5250円~ 6300円。昨年6月からでは総額300万円。ほんの小銭稼ぎのつもりだったのかもしれませんが、ベトナム航空の職まで失う大きな代償を払うことになりました。
実際に万引きの実行犯以上に氏名まで新聞に掲載されています。
万引き犯の目的は、学生の「遊び」なのか、今回のような転売目的の「生活のため」なのか、最近増える高齢者の「さみしいから」といったものなのかきちんと分析する必要があります。
学生の遊び、高齢者のさみしさからの万引きの場合には、犯罪者がそうした犯罪を行う心理的な原因も考え対策をすることが重要です。
学生が遊びで万引きをするのをなくすには現場の店舗だけでなく、学校や家庭での教育が必要です。
「万引きは犯罪であり、そうしたことをすると大きな代償がある」ということをきちんと教育として教える必要があります。
高齢者が行う万引きにはさみしいという気持ちから行うものもあれば、生活が苦しくて行うものもあります。
いずれにしても高齢者を地域で孤立させないための取り組みが必要となってきます。定期的に困ったことがないかを訪問して確認したり、顔を見た時に「お元気ですか?」と声をかけるといったこと大切ではないかと考えます。
今回のような転売目的の万引きに対しては今回のように「換金するルートをつぶす」ことが必要です。
そしていずれの理由にしても「万引きしにくい環境を作る」ことが重要です。
・店舗内のレイアウトを見直し、死角をなくす
・店内POPを見直し、棚が見えやすくする
・万引きされやすい商品をレジの近くや見やすい場所に移動する
・「いらっしゃいませ」と顔を見て来客に大きな声で挨拶する
・気になる客には「なにかお手伝いしましょうか」と声をかける
・防犯カメラを設置し、防犯カメラが設置していることをステッカーなどで目立つように提示する
・カメラの設置場所に死角がないか、逆光などで不鮮明になっていないかなど見直す
・常に店内で万引き犯に出くわした時の対応に関して教育を行う。
といったことが重要です。
鮮明な画像で録画可能なフルハイビジョンカメラなどがお勧めです。