富士フイルム社員、子会社から硝酸銀2億円分窃盗した疑いで逮捕 富士フイルムの社員が、銀が含まれる化学溶液を子会社から盗んだとして逮捕されました。被害総額は3年間で、およそ2億円にのぼるとみられています。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、富士フイルムの社員・A容疑者(51)で去年12月、以前出向していた富士フイルムの子会社の敷地内から100万円以上に相当する硝酸銀水溶液およそ32リットルを盗んだ疑いが持たれています。
硝酸銀水溶液は写真の感光剤の原料として利用されていて、去年10月に在庫を調べたところ、およそ3700リットル分が無くなっていることが判明し、防犯カメラなどからA容疑者が浮上したということです。A容疑者は盗んだ硝酸銀水溶液を廃液業者に転売していて、被害総額はおよそ2億円にのぼるとみられています。
(TBS系(JNN) 2月24日(月)より引用)
北京オリンピック等で金属価格が高騰し、金属を盗んで業者に転売する「金属盗」が数年前から多かったのですが、硝酸銀水溶液を廃液業者に転売というのは初めて耳にしました。
以前出向していた子会社とありますので、どこに在庫があるのかもわかっており盗みだすのも難しくなかったのではないかと思います。
というのが、多くの会社が社員が退職したり移動しても鍵の場所、セキュリティの暗証番号などをいちいち変更したりはしていないことが多いからです。
出向していた、ということはある程度長い時間その会社で働いていたということで、そこに後に侵入するのはまったく新しい場所に比べて比較にならない位たやすいということです。
だからこそ、鍵だけではだめということで、入退出管理システムで、入室できる人を限定し、退職したり移動した場合にはすぐにその人のデータを消去することで入室できないようにする必要があります。
又、誰が、いつ入室し、いつ退出したかを自動的に記録することができます。
今回は防犯カメラで犯人にたどりつくことができましたが、防犯カメラも犯人の顔が鮮明でないと犯人逮捕には結びつきません。今設置しているカメラの録画映像を見直す必要があると思います。 ここ1、2年で防犯カメラの映像が大きく進化。フルハイビジョンカメラでは従来の6倍以上と、非常に鮮明です。