防犯カメラと録画装置だけでは犯罪はもはや防げない?!!
11日朝、群馬県館林市のブランド品の店で腕時計などおよそ300点、少なくとも2000万円分が盗まれているのが見つかりました。 現場から15キロほど離れた別の店でもブランド品の腕時計などが盗まれていて、警察は同じグループによる事件の可能性もあると見て調べています。 11日午前8時半すぎ、館林市楠町のショッピングモール内にあるブランドショップ、「S館林店」で入り口のドアがこじ開けられ店の中が荒らされているのを店員が見つけました。 駆けつけた警察官が調べたところ、店内のショーケースが壊され腕時計やアクセサリーなどおよそ300点、少なくとも2000万円分が盗まれていたということです。 警察によりますと店の防犯カメラには、午前5時すぎに黒っぽい服を着た3人組の男が店に侵入し商品を盗み出す様子が映っていたということです。 およそ30分前には現場から15キロほど離れた大泉町朝日のスーパーにあるブランド品の買い取り販売店でも腕時計などおよそ15点、あわせて110万円分が盗まれていて、数人の男が店に侵入する様子などが防犯カメラに映っていたということで警察は同じグループによる事件の可能性もあると見て調べています。
犯行は朝出社してきた従業員が気づいた、ということで、カメラに映っている犯行時間からは3時間近く経過していました。
「防犯カメラ」。ここ数年で飛躍的に高画素数の鮮明な画像を売りにするフルHDカメラやAHDカメラなどが販売されており、導入されている場所も昔からの銀行や鉄道といった公共の場から、店舗、工場、マンション、駐車場に。そして、街頭、公園、一般家庭にも防犯カメラの設置が進んできています。
そうした中で「防犯カメラ」に映されないで移動ができない状態になっているのが現実ですが、反面、「防犯カメラが設置している状態」が当たり前になりつつあり、「防犯カメラがついているから犯行をあきらめる」といった「防犯カメラの抑止力」が低下してきていることも否めません。
ずっと潜伏していたオーム真理教の犯人が逮捕されたり、少女誘拐やストーカー、窃盗といった犯罪者が防犯カメラの映像により逮捕された事案は本当に増えており、防犯カメラの普及が「刑法犯の減少」の大きな要因になっていることは確かな事実です。
しかしながら、防犯カメラが当たり前になってきて、悪意を持って犯罪を企てている犯罪者にとっては、防犯カメラ=犯罪できない、ということにはならなくなっているのも事実です。
ここ1、2年の凶悪な犯罪はもちろんのこと、新聞に掲載されている犯罪被害の記事を読むと「・・・という犯人の様子が防犯カメラに映っていた」といった記述が多くみられます。
つまり、「犯罪が発生した状況を防犯カメラが録画しており、被害に遭った後にその録画映像を見て状況把握している」ということなのです。
何時に自動車が建物のどのあたりに止められ、どんな服装をした犯人が何人、どの窓・扉からどういう方法で侵入したか・・が録画映像からわかる。
これはこれで犯人逮捕のためには非常に大切な情報なのですが、実際に設置されているお客様の立場に立って考えてみるとどうでしょうか?
建物の窓が割られたり、扉がこじ開けられてしまい、犯人が侵入し、大切な商品や現金が盗まれたり、什器備品に傷がつけられたり・・といった実損が発生しているのです。
防犯カメラを設置される時には「もうこれで安心だ」と思われたに違いないのに、実際には被害に遭ってしまった。これでは「防犯」つまり犯罪を防ぐ(未然に防ぐ)という意味では効果がなかったということになってしまいます。
例えば今回のブランドショップの店舗。犯人が侵入しようと窓ガラスを割った瞬間に大音量の音や「侵入発生。110番通報します」といったメッセージが大きな音で流れたらどうでしょうか?
又、LEDライトで昼間のように明るく照らされたり、霧が噴射されて視界を遮られたらそのまま犯行を継続することができるでしょうか?
応えは、「多くの場合には犯行を中断してその場から逃げ去る」ことを選ぶでしょう。
ブランドショップなどを狙う窃盗グループは「短時間」「凶悪化」といった特徴がありますので、ストップウオッチを持って侵入する窃盗犯も多くおり、人が駆け付けるまでに逃げるという犯行スタイルです。
しかしながら、侵入しても何もベルもならず、変化がなかったらどうでしょうか?
防犯カメラで録画されている、といっても変装したり、録画装置を壊したりして犯行を継続する犯人も多くいるのです。
そして、もう一歩進めるなら「ここはやめよう」と「抑止力アップ」することができます。
100mまで無線で送信しますので、どこにいても助けを呼ぶことができます。