今現在の犯罪を知る。
テーマ:セキュリティハウスについて(146)
犯罪者が嫌がる環境を作ることを目指している、という話をしましたが そうするためにまずしないといけないのが「今現在の犯罪を知る」ということです。
犯罪にも 流行り があります。
平成12年ころから急激に増えたのが「ピッキング」 マスコミにも大きく取り上げられました。「ピック」という耳かきのような器具を使って錠前を開ける手口で、中国人の窃盗団がマンション等で大稼ぎして「ピッキング御殿」を作り話題になりました。 ピッキングしやすい錠前が紹介されたり、インターネットでピックが売られたり、鍵の学校などがあり真似るものが出たりで、本当に一時期窃盗犯が急増。 多くの鍵屋さんが防犯業界にも参入されました。
ところが、このピッキングに対して強化された錠前が開発され、それに交換されていくと今度は「サムターン回し解錠」。その後も「カム送り解錠」「焼き破り」といった手口なども出てきています。
防犯のプロとしては、こうした新しい手口に関してきちんと把握し、アドバイスができることが大切です。
但し、こうした手口は対策が進めば又別の手口が出てきます。 ですので、その手口だけにたいする対策というのはあまり意味がありません。
やはり、泥棒が嫌がる「犯罪防止4原則」 ①目(人目につくのを嫌がる。②音(音が鳴るのを嫌がる)、③光(明るく照らされるのを嫌がる)、④時間(時間が5分以上かかるのを嫌がる)を効果的に取り入れて、犯罪者のターゲットから外させることが大切です。