ストーカー殺人事件に思うこと
テーマ:セキュリティシステムについて(35)
ストーカー防止法の適応までしていたにも関わらず最悪の事態になったこの事件。女性としても非常に残念でなりません。
朝日新聞1月18日によると、
博多区博多駅前2丁目の歩道で、福岡県那珂川市恵子4丁目、会社員Aさん(当時38)を刃物で十数回刺し、殺害した疑いがある。死因は失血死だった。
事件現場近くの防犯カメラには、帰宅途中とみられるAさんが容疑者と歩いている様子が映っており、立ち止まって話をした数分後、容疑者が川野さんを引きずり倒して、包丁のようなもので刺し、立ち去っていた。
とあります。
警察に相談し色々な対策を取っていたにも関わらず、犯罪を未然に防げなかったこと、また、防犯カメラが犯人逮捕に役立ったけれども、犯罪そのものを防ぐことができなかったこと、
両面が残念でなりません。
ストーカー規制法
平成12年11月に「ストーカー規制法」という法律が施行されました。
この法律はストーカー行為等を処罰するなど必要な規制と、被害者に対する援助等を定めており、被害者をストーカー行為の被害から守るためのものです。
●つきまとい、待ち伏せ、見張り、押しかけ、うろつき
通勤・通学途中などあなたの行く先々で待ち伏せされる。自宅付近をうろつかれる。
●監視していると伝える行為
帰宅直後に「おかえりなさい」などと電話やメールをしてくる。
●面会、交際、義務のないことを行うことの要求
拒否しているにもかかわらず、面会や交際、復縁を求めてくる。
●著しく粗野または乱暴な言動
大声で「バカヤロー」などの粗野な言葉を浴びせられる。
●無言電話、連続した電話・FAX・手紙・メール・SNSのメッセージ等
拒否しているにもかかわらず、携帯電話や自宅、会社に何度も電話をかけてくる。
●汚物等の送付
汚物や動物の死体など、不快感や嫌悪感を与えるものを自宅や職場に送りつけられる。
●名誉を害する事項を伝える行為
あなたの名誉を傷つけるような文章などをインターネットに掲載される。
●性的羞恥心を害する事項を伝える行為
わいせつな写真などを送りつけられたり、インターネットに掲載される。 等
●GPS機器等を用いて位置情報を取得する行為
アプリケーションを用いて、あなたのスマートフォンの位置情報を知られる。
●GPS機器を取り付ける行為等
あなたの車にGPS機器を取り付けられる。
- 行動を監視していることを告げる
- 面会・交際など義務のないことを要求する
- 乱暴な言動をする
- 無言電話をかける
- 汚物や動物の死骸などを送りつける
- 名誉を傷つける内容を告げたり、公表する
- 性的羞恥心を害することを言ったり、文書・図書を送る
※ 但し、1~4の行為は、身体の安全・住居等の平穏・名誉が害される・行動の自由が著しく害される不安を覚えさせるような方法により行われた場合に限ります。
警察にも相談し、警察より相手に警告したり、自宅周辺のパトロールをしたり、警察への直通の緊急連絡用電話を貸し出ししたり、警察から問題ないかの確認電話も少し前にしています。
しかしながら、復縁を迫る元交際相手は執拗に接触してきて今回の被害に遭ってしまいました。
最近の犯罪は、こぅいう「執拗に相手を追いかける・執着する」ということから起きているものが非常に多いように感じます。
物理的な距離を取り、接触ができないようにする
ことしかないのではないかと考えます。
なぜ被害者が・・・という気持ちになることは十分わかりますが、大切な命の問題です。
全ての捨てて引っ越しをする、民間シェルターに避難するなど、相手が知らない環境に移りそこで立て直しを図ることが重要ではないでしょうか。