宝石貴金属店への「出店荒らし」が全国で多発
05年秋より東京都内で壁などに穴を開ける
同じ手口の侵入窃盗が相次いでいます。
日本で爆窃団と呼ばれる外国人による窃盗グループで
いくつものグループが実行犯を変えながら数名で分業化して
組織的に犯行を行っています。
爆窃団の犯行手口には以下の様な特徴があります。
●バールやコンクリートブロック等で窓ガラスを割って侵入
●外壁に穴を開けて侵入
●盗難車をシャッターにぶつけて壊し、その隙間から侵入
●予め営業中に訪問し、店内のレイアウトや
「どのショーケースに高額商品があるか」などを下見して犯行に及んでいる。
●短時間で、非常に荒っぽい手口がほとんど。
物音を立てることや近隣に気づかれることを何とも思わず、
短時間で侵入し、逃げる(所用時間1~5分)という特徴がある。
●アジア系の外国人と地元の暴力団組員との窃盗団など
プロ集団での犯罪がほとんどである。
多くの宝石貴金属店やブランドショップ・携帯ショップは警備会社と契約したり、自主防犯システムを設置していますが、数分で犯行を終える窃盗団の犯行には、それだけで効果があるとは言えません。
ぜひ現在のシステムに以下の防犯システムを付加することをお勧めします。
●下見の時に、「防犯対策が厳重な店である」ことを見せつける。
窃盗団は事前に買い物客を装い、下見に来ます。建物の外や店内の見えるところに防犯機器や監視カメラを設置し、「防犯対策が厳重である」ことを見せつけ、犯行対象から外させることが重要です。
●シャッター式ショーケースに商品を入れる。
素早く室内に侵入しショーケースを割り、ショーケース内の宝石などの高額商品を持ち帰るのが窃盗団の手口です。シャッター式ショーケースなどの破壊対策がなされているものに商品を入れることが効果的です。
●犯行を継続させないための威嚇撃退システムを併用する。
侵入検知センサーが侵入を検知すると自動的に霧を室内に噴射させる「霧による威嚇撃退システム」を併用します。
「霧で視界をシャットアウトし犯行を継続させない」効果があり、被害を最小に押さえることができます。
●威嚇用ベル、サイレンなどその場で音が鳴り響く威嚇撃退防犯システムを付加する。
侵入を検知するとその場で大音量のベルやサイレンを鳴らすということは、犯行を継続させないために大変効果があります。
●従業員に対し、昼間の防犯意識を高めるとともに接客中も気を抜かないよう教育する。
荒っぽい手口以外にも、昼休み時間などに数名で訪問し、店員がショーケースを開けるなど接客に集中している隙に別のメンバーが宝石を持ち去るなどの狡猾な手口もあります。店長は店内全体を把握できるようにするなどし、接客中といえども防犯意識を持つよう教育をしましょう。強盗対策などのマニュアルも必ず作成し、従業員に徹底させましょう。
●高額商品は金庫に入れて保管する。
「いかに時間をかけさせるか」が防犯のポイントです。窃盗団は短時間で犯行を終えようと考えていますので時間をかけさせることにより、犯行を中断します。
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