資材置き場の「弱点」を理解し、適切な防犯対策を
2011年7月、鳥取市のスクラップ集積場で銅線などの金属くず約2トンが盗まれるという事件が発生しました。犯行は2度に渡って行われ、1回目が発覚したときに盗難防止用のネットを設置したものの、その翌月にまた盗まれたということです。
鉄板や鋼材、電線やケーブル、側溝やマンホールの蓋などの金属を狙った盗難事件は、2006年ごろから頻発しています。資材は製品と違って本来の所有者が分かりにくく売却が簡単であり、金属価格の高騰が続いているために、泥棒にとっては大きな儲けに、業者にとっては大きな損害になります。 以前は資材が盗まれるなど考えもしなかったため、多くの資材置き場は人気のない場所に立地しています。しかも、盗む際には大きな機械と技術、人手が必要になるため、仮に盗難現場を目撃しても、部外者にはそれが犯罪であるとなかなか気付けません。
しかし、そうした防犯上の弱点を適切な防犯機器とシステムでカバーすれば、泥棒にとって「盗みにくい」環境を創り上げることができます。
資材置き場を狙う犯罪者は計画的に行います。
用意周到に行うので防犯体制も中途半端なものでは
役に立たない可能性が高いと考えられます。
また、資材泥棒は一般の泥棒のように多くの犯罪者が手を染める訳ではありません。
数少ない犯罪者が同じ犯罪を繰り返し行う可能性が高いので、
防犯をしっかりするとともに、犯人逮捕に至るような防犯システムを構築することで、
少なくとも同じ犯人による再犯を防ぐことができます。
同業者が同じようなシステム構築をしないと大きな効果は望めないのですが、
それでも断固として卑劣な犯行を許さない意思を持って対処することが必要です。
資材置き場を犯罪者の目線で良く見ると、
盗む場合は車をどう侵入させて、どのように逃げるかが見えてくるでしょう。
どんなに広い資材置き場でも無制限に侵入されやすい場所はないと
思われるのでそのような場所に車の特定や犯人の特徴を捉えられるような
解像度の高い防犯カメラシステムを導入することで、効果的な犯人逮捕につなげられるようになります。
もちろん、資材置き場の所有者にとって、犯人逮捕は主目的ではないですから、
まずは盗まれないように徹底した防犯システムを構築することです。
監視カメラ、音、光で威嚇、侵入されにくい囲いをつくるなどがあります。
加えて犯人逮捕が迅速に行えることを考えるのも大切です。
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