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脱コロナの後の犯罪事情はどうなる?
刑法犯認知件数が20年ぶりに増加となったことが話題になっています。(以下警察庁が公表した2022年の犯罪情勢まとめ(暫定値)及びその紹介記事nippon.comより抜粋)
●刑法犯認知件数は2002年の285万件をピークに減少。●22年は街頭犯罪(路上強盗、ひったくり、自転車盗、暴行や傷害・恐喝のうち街頭で行われたものなど)の件数が前年比14.4%も増加。新型コロナウイルス対策の行動制限が緩和されたことが影響している。●侵入犯罪(侵入強盗、侵入盗、住居侵入)は1.9%減少。
●殺人、強盗、放火、強制性交や強制わいせつ、略取誘拐・人身売買などの「重要犯罪」は9536件で、前年より715件(8.1%)増加。
●特殊詐欺は20.8%増の1万7520件に上り、2年連続で増加。被害額は28.2%増の361億4000万円で、8年ぶりに増加。
コロナ感染対策でマスク生活、行動制限を長らくやってきて、今年の春以降緩和されてくることが見込まれます。
その中で、防犯対策の面からどうなていくのか?どういうことに注意すべきなのかを考えました。
現在の「広域強盗団による強盗」に関して、指示役4名が逮捕され、数々の強盗の実行犯であった者も逮捕されています。
連日放送されるニュースやワイドショーでは、「強盗に遭わないための防犯対策」について語られ、防犯グッズや防犯フィルムが購入されています。
当面、人々の防犯意識は高まり、「無施錠からの侵入」といったここ何年ももっとも多い侵入手口での被害は一定数減少するのではないかと思われます。
しかしながら、逮捕された実行犯は氷山の一角である可能性が高いです。
また、闇サイトのような何らかの方法で募集されて悪の道に入るものがいるでしょう。
「ルフィ」「キム」と呼ばれていた指示役もまた別の人間が行う可能性もあります。
その上の黒幕に操作が及ばない限り、「侵入強盗」か「特殊詐欺」といった一攫千金を狙った犯罪が行われると推測測します。
ですので安心するのは早計です。
● 防犯意識下げない。
● すぐにできなかった防犯対策を一つずつでも行うことで「防犯力」をアップさせる。
□ 錠前を防犯力の高いものに変える。何年も変えていない錠前は危険。
□ 扉・窓に補助錠を付ける
□ 植木を剪定して見通しを良くする。
□ 防犯灯を付け、夜間はつけて死角をなくす。
□ 窓に防犯フィルムを貼る。
□ 金庫を見直し、防犯力の高いものに変える。但し過信しない。
□ 窓が「無施錠」にならないようにする。特に風呂場・トイレ・階段踊り場・2階3階のベランダの窓。
□ 短時間でも施錠する。ゴミ出し、お見送りなど
□ ゴミは決められた日に出す。個人情報を記載されたゴミは細かく切り刻む。
□ 隣近所の人と挨拶を交わす。良好なコミュニケーションは見えないバリア。
□ 塀が高い場合は低く見通しの良いフェンスに変更する。
□ 窓の格子を防犯力の高いものに交換する。
□ 古新聞・雑誌・段ボールを見えないところに整理して保管する。
□ 庭には防犯砂利をまく。
□ 人感ライトを設置する。
□ カメラ付きインターホンを設置する。
□ 知り合いでない来訪者を家の中に入れない。宅配は外に置いてもらう。身に覚えのない業者は会社名、氏名を確認し対応する。
□ ガス点検など巧妙な言葉での訪問もあるので注意する。
□ 家族間で防犯について話をする。一緒に住んでいない家族とも定期的に近状報告をする。
□ 防犯のプロ資格を持つ防犯設備士・総合防犯設備士の「防犯診断」を受ける。
□ 防犯診断に沿った最適な防犯システム・防犯カメラシステムを設置する。
ここ数年のコロナ禍での行動制限の中で、
・働き方が変わった・・・自宅に居ながら仕事。Zoomなどを使って人とは直接会わずにミーテイングや商談を行える環境が整った。
・仕事をする場所の選択肢が増えた・・・毎日会社に出社する必要がなくなった人は、地方都市など教育や住環境を重視した場所に居住を変える、リゾートで仕事など。
・プライベートと仕事の両方を重視する生活が染みついた。家族の時間が増えた。
・ネットショッピングなどで買い出しに行かなくても欲しい商品を入手するスタイルが定着した.
といったことがあります。
防犯意識が都会より低い農村部など地方に一定量の人が移住し、まだ元からの住民との間にコミュニティが形成されていない状態であると「余所者」といった意識で見られ、分断される可能性もあります。
そうした中で、犯罪者にとっては「犯罪が行いやすい環境」が作られてしまう可能性があります。
また、在宅率が高くなると「空き巣」が「居直り強盗」となってしまう可能性もあります。
ネットショッピングの増加は置き荷の盗難増加になっていますが、今回の強盗急増を受けて今後も置き荷は増えると予想されます。
また、ここ数年なかった「インバウンド問題」も観光地などでは発生すると思われます。
こうした環境から今後どう変化していくのか?、その変化に合わせて犯罪手口がどう変化するのか?
こうしたことを見極めながら最新の防犯対策を発信していきたいと思います。