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中学校にナイフを持った中学生が不法侵入。先生が怪我。
3月1日午後0時半ごろ、戸田市の市立美笹中学校で、「ナイフを持った人が学校にいて、けが人がいる。男をすでに確保している」と学校から警察に通報が入りました。
17歳の少年が校内に侵入し、60歳の男性教員を刃物のようなもので切りつけました。教員は、川口市内の病院に搬送されけがをしていますが、意識はあるということです。
少年は3階の教室の後ろの扉から入ろうと扉の外から中を伺っていたところを教員に見つかり、もみ合った中で数か所切りつけ、別の教員に取り押さえられました。
「誰でもいいから人を殺したかった」
「人を殺したらどうなるか見てみたかった」
「猫も自分がやった」
これは少年が供述している言葉です。
学校には防犯カメラが設置されており、少年が自転車で学校内に入った様子が録画されていました。
玄関には刺す又もあったということですが、少年は校門から侵入し、3階の教室まで侵入してしまいました。
少年はこの中学とは無関係で、今のところこの学校を選んだ理由はニュースでは報じられていませんでした。
この地域では2月に猫が殺害され切断される事件が起きていたとのニュースもあり、それがエスカレートしてしまったのでしょうか?
少年の心の闇迄たどり着くにはもう少しの時間が必要です。
この事件を報じるニュースを見る中で
・少年(14歳)による神戸連続児童殺人事件 1997年。小学生5人を殺傷。
・池田小学校への殺人事件 2001年。8人殺傷15人負傷。
を思い出しました。
どちらも非常に特異な事件で、社会が震撼し、防犯に対する認識が一気に高まりました。
神戸連続児童殺人事件の後、防犯カメラの設置が大きく進んだように記憶しています。
また、池田小学校の事件以降、「学校の防犯対策」が急務となり、緊急通報システムや防犯カメラなどの設置が進みました。
池田小学校の事件より二十一年。緊急通報システム設置率が三割に低下2022.6にブログに記載しましたが、「喉元過ぎると・・・」ということわざのように
いつの間にか緊急通報システム設置率も下がり、防犯意識も知らず知らずのうちに低くなっているのではないでしょうか?
今回のような事件が発生して、また、何か対策を・・・となり、また数年したら意識が低くなるの繰り返しでは
大切な子供の命を守ることはできません。
緊急通報システムを設置していれば、
● 携帯タイプの緊急押しボタン送信機を教員が押せば、瞬時に職員室へ異常を通報。同時に廊下に設置したサイレンを鳴らすことで周囲の教室へ異常を通報し助けを呼ぶと同時に、生徒を危険な場所から避難するように即すことができます。
● 不法侵入者に対応している時に、なかなか周囲に異常発生を知らせることは難しいですが、押すだけで助けが呼べます。
● 自動通報機を連動すれば、外部へ電話で異常を知らせることもできます。
● 無線タイプのため校内どこからでも助けを呼ぶことができます。
緊急通報システム(学校内)
「学校の侵入対策 限界浮き彫り」として、京都新聞3月3日の記事には下記のように記載されています。
学校の安全対策について09年に施行した「学校保健安全法」は各学校に危機管理マニュアルの策定を義務付けた。文部科学省はマニュアルを絶えず見直す必要があるとし、21年には見直しのポイントをまとめたガイドラインを作成。侵入防止の手段として、校門施錠や定期巡回を挙げた。
・警備員配置は予算の関係で難しいところが多い。・校門施錠は「災害時に避難場所として指定されていること」や、父兄などが来校したときに「インターホンが鳴るたびに開閉するのは職員の負担が大きい」として行っていない学校もある。
といった内容も紹介されていました。
マグネット錠を校門に設置し、カメラ付きインターホンと連動させれば、職員室で来校者を画像とインターホンで確認し、問題なければ校門までいかなくても開錠することができます。
登下校時には開錠し、その後は施錠しておけば安全性と便利性を両立できます。
災害時にもボタン一つで開錠できますから避難所に指定されていても問題はありません。
門扉・職員玄関オートロックシステム