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銀座で白昼に仮面を被り高級時計強盗。
まさか日本で!
2023年5月8日 東京・銀座の高級時計店で起きた強盗事件。
今多くのテレビで、この強盗の犯行中の状況を一般の通行人がスマホで撮影した動画が映し出されています。
また、港区のマンションで、犯行グループとみられる男4人の身柄を確保する様子も流れています。
まだ明るい午後6時頃強盗事件は発生しました。
隣の店の方は、車がとまり、中から仮面をつけた男性が店に入っていくのを見て
「芸能人の人がきたのかな?」とおもったようです。
その後、3人の男が仮面をつけてバールのような物でショーケースを割り、
中の高級時計を黒い袋に次々と入れていくのを見て、
「本当なの?」「テレビドラマ?」
そして、「やばい、警察を呼んで」に変わっていきました。
従業員に刃物を突き付け「伏せろ、殺すぞ」などと脅し、ショーケースをたたき割って高級腕時計「ロレックス」をバッグに詰め、車で逃走しました。
店はロレックス専門店で、最高で販売価格2200万円の腕時計などを取り扱っていて、少なくとも100点以上、1億円相当以上が奪われたとみられています。
男たちは白いレンタカーに乗り込み逃走
その後、細い路地に入り込みそこで車を乗り捨て、マンションに不法侵入。
駆けつけた多くの警察に捕まり逮捕されました。
逮捕されたのは、19歳から16歳の少年4人。
ナイフを持って、従業員を脅していました。
もう一人いるとの話もあり、警察は行方を追っています。
未成年の犯行。お互いに初めて会ったという関係で、
闇バイトではないか、という話もあり、
今後明らかになる犯罪の詳細状況に注目していきたいと思います。
東京では3月より3件、相次いで宝石貴金属店、時計店の強盗事件が発生しています。
今回も含めて盗品のリストは既に各店舗などに渡っていますが、
リサイクル店以外にもネット通販など換金方法はあり、
窃盗団として、そうした換金ルートを持っている組織がバックにいると思われます。
セブツー5月9日には、「犯罪の産業化」という表現を使っていましたが、
闇バイトとして素人を実行犯に使い、逃走用運転手、ターゲットを決めて指示する役、換金する役等が決められており、最終的にトップの利益になるような社会があるようです。
従来、最近の犯罪の特徴として、
① 組織化
② 凶悪化
③ 短時間化
④ 国際化
をセキュリティハウスではお伝えしていましたが、
「産業化」というのも追加する必要がありますね。
今回は、仮面を付けているとはいえ、堂々と大勢の人の前で犯行を行いました。
防犯カメラだけでなく、多くの人のスマホに動画撮影されていました。
未成年者ばかりで、中には現役の高校生も含まれている犯人像。
素人であるため、侵入が難しい夜間ではなく昼間に犯行を行なっています。
逃走経路を決めていなかったのか、狭い通路に入り、逃走に使用していた車はバンパーが壊れており、焦って逃走しているのがわかります。
事故など二次被害が出なかったのが幸いです。
また、ベランダ沿いに逃走しており、住人が犯人に気がつき窓を閉めている様子が
ニュースで流れていました。
高級時計店や貴金属店、ブランドショップ、質屋など
高額商品を取り扱っている店舗では、今回のような営業時間中の強盗に対する被害も常に意識して対応する必要があります。
今回のようなケースは非常に珍しいですが、
● 高額商品を入れるショーケースのガラスは簡単に割ることができないタイプのものにする。
● 従業員が非常用押しボタンスイッチを押すと大音量の音声メッセージを流すと同時に、瞬時に霧を噴射し、視界を遮る。同時に緊急通報するシステムを導入する。ベルやサイレン音ではなく「強盗です!」といったメッセージを流すことで、周囲に知らせる。
● その隙に従業員は鍵のかかる部屋やトイレなどに逃げて犯人との距離を取る。
● 従業員が避難した時点で遠隔から押しボタンで正面の扉を施錠する。
といった対策を取ることで従業員の安全を確保しながら被害を最小限に抑えることができると思います