NHKニュースによると、警察庁は、去年1年間に認知症、またはその疑いで行方不明になったとして、警察に届けられた人がのべ1万322人に上り、統計を取り始めたおととしより715人増えたと、今月(6月)5日に発表しました。また、去年、死亡が確認された人は388人で、おととしより29人増え、問題は年々、深刻になっています。
厚生労働省の研究班によりますと、国内の認知症の高齢者は、おととし(H24)の時点で462万人、高齢者の15%に達すると推計されています。また認知症の予備軍とされる「軽度認知障害」の高齢者は、400万人に上ると推計され、国内の認知症とその予備軍の高齢者は合わせて860万人余り、高齢者の4人に1人に上っています。高齢化が進むにつれて、今後も認知症の高齢者は増え続けると予測されていて、この認知症の行方不明者の問題は、さらに深刻な問題になるとみられています。(出展:NHKニュース)
私の親しい友人にも、両親とも認知症、母親が軽度認知症という方がおり、この認知症問題は非常に身近な問題として感じています。NHKニュースの中では、家族が早朝出ていき探しても見つからず、その後近くの河原で亡くなっていた例や、行方不明になって7年目に施設に入居していたのが分かった例等が記載されていました。
家族が認知症になった時、認知症かと思われる時には、
● 認知症専門医にて治療をする。早く治療を開始すると進行を止めることも。
● 福や靴などに連絡先を記入する。
● GPS機能が付いた携帯端末を持たせる。
● 行方不明になった時には自宅のすべての部屋と自宅の周辺を数十分間捜しても見つからなければ迷わずに警察に通報する。
● SOSネットワークを活用し、行方不明者を登録する。。
● 徘徊検知センサー等を設置し、徘徊しようと部屋や玄関を出た瞬間にチャイム等で家族が知ることができるようにする。
といったことが今現在の対策だと居思います。
家族だけでなく、近所の方にも声をかけ、協力を日頃から呼びかけておくことも大切だと思います。
昔から「老人介護」というのはなかなか外に情報が出ませんでした。
多くが嫁や家族がなんとか気をつけて見守る、ということで過ごしていたように思います。
しかしながら核家族化し、又高齢化している現代においては、「老老介護」といった言葉があるように
介護する息子も娘も高齢ということが普通になってきています。