5月24日午後 、滋賀県大津市山中町の因超寺で寺を管理する檀家の男性が、本堂の屋根に張られていた銅板がはがされていることに気づき、110番通報しました。
・はがされていたのは、道路には面していない山側の屋根にあった、縦60センチ・横35センチほどの銅板、約150枚、5万円相当。
・寺は普段、無人で、檀家の男性が先月28日に確認した際には異常はなかった。
・現場は人通りの少ない滋賀県と京都府の県境の山の中。
無人寺のため、約1ヶ月近く犯行にも気が付かなかったとのことですが、
こうした無人寺での窃盗被害は全国で多発しており、「仏像盗難」なども多く発生しています。
仏像の場合も、重要文化財等以外は記録や写真などない場合も多く、足が付きにくいことから逆にターゲットにされることも多く、気が付いた時にはインターネットオークションなどで換金された後といった遅い、ということも多々あります。
今回盗まれた「銅板」ですが、こうした「金属」も全国で盗難される被害が出ています。
金属板や配線材料、空調機の外したもの、廃材、線香立てといった金属も盗まれ換金されています。
今回、銅板は150枚で約5万円相当とありますが、屋根を元の状態に戻すには、新しい銅板の購入に加えて、屋根修繕のための人件費が必要となります。
すぐに修繕してもらえればいいですが、時間がかかる場合には、これから梅雨や台風がくる季節でもあり、その部分からの雨漏れなども気になるところです。漏電の危険も出てくるため檀家の方にとっては非常に心配だと思います。
やはり、侵入者を検知する侵入警戒システムなどを設置し、異常があった時には檀家の方に連絡が入るようにすべきだと思います。