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サイバーテロによりトヨタ国内全工場稼働停止。
トヨタ自動車は、仕入先の部品会社がサーバー攻撃を受けたことで、日本国内にある14の全工場の稼働を一日止めました。1日だけで約1万3000台製造できなかった被害になり、株価も大幅な値下げとなりました。
2日には稼働しましたが、サーバーのウィルス感染と脅迫メッセージの存在を確認したことを発表しています。
世界各地で被害が拡大している身代金要求型のコンピューターウィルス「ランサムウェア」の疑いがあるとのことです。
犯行手口からロシア系ハッカーの関与が疑われ、ロシアのウクライナ侵攻前後から急増しているようです。
トヨタだけでなく多くの国内企業もターゲットとされており、3月1日には政府が国内企業に注意を呼び掛けています。
過去にもこんな被害が発生しています。
● 工場内のサーバーとパソコンから従業員の個人情報を抜き取りデータを暗号化し身代金を要求。
● 21年にはランサムウェアの被害報告は146件。うち製造業が55件と最も多かった。
部品調達している工場に被害が出ると、関連する工場の稼働が止まる・・・これは、サイバーテロに始まったことではありません。
情報漏洩、不法侵入、ライン機械破壊、火災・放火、異物混などが原因で部品や商品の供給が止まってしまったり納期が遅れてしまっても取引先に大きな損害をもたらすことになります。
こうした企業リスクに対してはきちんとした防犯対策を講じることが絶対に必要です。