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インターポール(ICPO)
5日に「除名」処分となったガーシー元参議院議員について、警視庁は、動画投稿サイトを通じて著名人などを繰り返し脅迫したなどとして、暴力行為等処罰法違反の常習的脅迫などの疑いで逮捕状を取りました。
ガーシー元議員は海外で滞在を続けていて、警視庁は、パスポートの返納命令も外務省に要請することにしています.
このニュースは日本中で流されていますので、知らない方はいないと思います。
こうした一連のニュースの中で「インターポールに国際手配した」といった文字見つけられた方も多いでしょう。
「インターポール」と聞くと「銭形警部」。
漫画「ルパン三世」の中で、世界中どこまでもルパン三世を追ってパトカーを走らせる姿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
私もフアンの一人として、「インターポール」という言葉に反応してしまいました。
インターポールとは、国際刑事警察機構
Wikpediaには下記の通り説明されています。
国際犯罪防止を目的として世界各国の警察機関により組織された国際組織である。日本国内では頭文字「ICPO(アイシーピーオー)」の略称で呼ばれることが多いが、海外ではインターポール(INTERPOLの名称で呼ばれることが多い。2017年時点の加盟する国・地域は195カ国。国際刑事警察機構主な活動は、国外逃亡被疑者や行方不明者、盗難美術品などの発見、身元不明死体の身元確認などに努める「国際手配制度」や、国際犯罪および国際犯罪者に関する情報のデータベース化とフィードバックなど。運営は、2つの非常設機関(総会および執行委員会)と、2つの常設機関(事務総局および加盟各国に設置された国家中央事務局、通称NCB)により行われる。NCBは自国の警察と事務総局や加盟各国の警察とをつなぐ窓口機関にあたるもので、日本では警察庁が指定されている。また、効率化を図るため、香港やプエルトリコなどのような地域は準国家中央事務局に指定されている。
実際には、インターポールは捜査権、逮捕権を持っていません。
手配を行ってデータベース化し、捜査に協力することが業務になります。
銭形警部のように他国に乗り込んで、パトカーで追いかけ、手錠をかける、というのは無理なんですね。
外国は主権国家ですのである意味しかたがないことです。
親しい国家間であれば「捜査協力」はあるそうですが、国家間の外交的な手続きや駆け引き、ようは「借り」ができてしまうことになります。
また、インターポールに加盟していない国に逃げられてしまうと、そうしたことはさらに難しくなります。
今、話題となっているガーシー元国会議員は「日本には帰らない」「このあと念のために引っ越しする。引っ越し先は誰にも言わない。」
と話していますので、今後捜査がどうなるのか、注意深く見守る必要があります。
しかしながら、こうした国内での逮捕状請求や国際手配などにも費用がかかっています。
膨大な血税が一度も国会に出席せずにいたにも関わらず今までも給与として支払われており、これからも逮捕されるまで捜査費用として使用される・・・
これは二重の意味で大きな無駄だと思います。
一度でも政治家として「国民のために」という言葉でその立場に立ったのであれば、
逃げるのではなく、きちんと出てきて日本の警察に説明をし、捜査協力し、法によって戦うなり償うなりする必要があるのではないかと感じます。