いつの間にかスマートフォンがメインになってきた携帯電話市場ですが、 読売新聞11月22日記事によると、歩きながらiPhoneを見ている人を狙う「iPhoneひったくり事件」が起きています。
13日から18日にかけて、東京・秋葉原や上野などで、12件も発生しています。
又、iPhoneの窃盗事件は昨年の9月にも起きています。近畿地方の携帯電話販売店から組織的に盗まれたもので、iPhone5発売当日の早朝に、大阪の3店舗などで220台が盗まれています。
iPhoneが狙われる理由としては、
● iPhoneが中古市場でも人気で、価格が高いこと。国内はもとより中国などでも高値で売買されている。
● スマートフォン中古市場の活発化により、iPhoneを買い取る業者が増えたため、転売しやすいこと。大手販売店や大手ショッピングサイトが、スマートフォンの中古買い取り・販売を行っている。
が上げられます。
MMD研究所は、2013年11月13日~11月15日にかけて、スマートフォンを所有している18歳以上の男女558人を対象に「歩きスマホに関する実態調査」を実施しました。
■ スマートフォン依存度、最も依存度が高かったのは20代で64.7%
■ 「歩きスマホ」57.1%が経験と回答、日常的に操作する人の5人に1人が事故か怪我を経験
■ 約8割が「歩きスマホ」に対して迷惑と感じている
といったことが調査の結果上げられています。
ひったくりやストーカーなどは、携帯電話で話をしながら歩いていたり、メールをしながら歩いていたりすると「注意力散漫」とみなし、犯罪対象にします。
まして、iPhoneは確実に数万円で換金できる、となれば狙われる理由は充分あるのです。
スマートフォンの中には写真、メモ、携帯電話番号、メールアドレスなど個人情報がぎっしり入っており、ノートパソコンと同様盗まれた本人にとっても日常生活に支障が出ますが、それ以上に個人情報漏洩で友人知人に多大な迷惑をかけることとなります。
こうしたiPhoneのひったくりを防止するためには、「歩きながらの使用をやめる」ということですが、なかなかこれは難しいですよね。
ただ、後ろにも注意をしっかりはらうことだけでもずいぶん違うと思うので注意を徹底しましよう。ひったくりだけでなく衝突や交通事故なども多いので注意が必要です。
又、万が一iPhoneを盗まれた場合、「iPhoneを探す」という機能によって、ユーザーの操作によって遠隔ロックをかけることができます。
あらかじめiCloudで「「iPhoneを探す」のアプリケーションをダウンロードしてオンにしておくことが必要です。この機能により地図上でiPhoneを探したり、リモートでロックをかけるようにしたり、消去したりすることが可能です。
又、通信会社に連絡すると電話機を使用できないように制限することもできます。
神奈川県ではスマートフォン入りのバッグを盗まれた女性(28)が、全地球測位システム(GPS)機能を使ってスマホの位置を特定し、窃盗容疑者の逮捕につなげていました。
盗まれないように予防すると同時に、次の手を打てるようにしておくことが重要です。
携帯ショップでのiPhone盗難防止には、その場で音・光で威嚇撃退するとともに、フォグガードで霧を噴射し視界を遮ることがお勧めです。
多くの被害にあった携帯ショップでも警備会社との契約をしていましたが、警備員が駆け付けた時には既に犯行を終えてしまった後でした。
携帯ショップや宝石貴金属店、リサイクル店を狙う窃盗団の犯行時間は1~数分。駆け付け警備では犯罪を防ぐことはできないほど短時間化が進んでいます。
そのために、その場でのベルやサイレンなどによる威嚇撃退とともに視界を遮ぎ被害を最小に抑えるシステムの導入が進んでいます。