スタッフブログ
出荷目前のリンゴが盗難被害に!これからの農場の対策はいかに?
群馬県の昭和村で、収穫間近のりんごおよそ750キロが盗まれていたことが分かりました。
被害に遭ったのは、群馬県昭和村で67年にわたって続くりんご農園で、今月18日、農園を営む女性(65)が園の近くを通った際、りんごが無くなっていることに気づき、警察に届け出ました。
盗まれたりんごは1か月後に収穫を控えた贈答用の「ふじ」など、合わせておよそ750キロに上り、被害額は30~40万円相当だといいます。
被害に遭ったりんご農家さん
「出荷を待っているりんごなので、それを盗まれるなんてひどいことだと思う。1年かけて丹精込めて作っているりんごなので」
警察が窃盗事件として捜査しています。
<YAHOOニュース2022年10月21日 12:10配信>より
「1日1個のリンゴは医者いらず」ともいわれ、世界各国で体に良い果実として重宝されています。元々はイギリスの「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」ということわざから来たものだそうです。
現代の管理栄養士が検証した結果なんかもよく目にしますが、食べ過ぎなければ、体に悪いものは含まれていません。(糖分が多いので、糖尿病の方は半分ぐらいまでが良いそうです)
食物繊維やビタミンC、リンゴ酸、ポリフェノール等体に良い栄養素がたくさん含まれています。しかも美味しいので、たくさんの人たちに食べてほしいと思います。生産者の方々も、多くの人に健康になってほしい、おいしく食べてほしいという気持ちで作物を育てていたに違いありません。
また、リンゴは様々な物語の中で大きな存在でした。白雪姫の食べた毒リンゴ、ウイリアムテルが射抜いた息子のアタマに置いたリンゴ、ニュートンが万有引力を発見するきっかけとなったり、オレンジでもなく、桃でもなく、他には無いリンゴの存在感。
アダムとイブが食べたリンゴは、神様から食べるのを禁止された「善悪の知識の木」の果実。
その実を食べてしまったため、神様の逆鱗に触れ楽園を追放されてしまうというのが旧約聖書に記されています。
このニュースにあるリンゴを盗んだ犯人は、盗んだリンゴを食べて、善悪の知識を得てほしいものです。
750Kgものリンゴが持ち去られたということは、出来心で食べるために盗んだものではないことは明らかで、とても一人の人間の仕業ではないと思います。また、かなり時間もかけて作業をしていると思います。一つ300円として、2,500個、10kgケースで75ケースとなり、車がないととても運び出せる量ではありません。
リンゴ農場は通常民家から離れていることが多いので、目につきにくいです。しっかりと囲いを設置して、入れないように鍵をかけるということはしていなかったのでしょう。
リンゴだけでなく、最近は農作物の盗難が大幅に増えてきています。食べるためではなく、転売目的での盗難事件が多発しています。今後は何らかの対策をしていく必要性があります。
特に必要なのは、物理的な敷地境界線、いわゆるフェンスです。接近の制御が必要不可欠です。そして、領域性の確保、監視性の強化。犯罪に遭わないためにはこのような対策が必要です。
リンゴ農園などは土地が広く、山林の場合もありますので、簡単に囲いは作ることがむつかしい場合が多いと思います。せめて、農園に行くまでの進入路に対して、抑止ができるような看板や、見回りの強化が必要になります。
農園向けの防犯対策はこちらをご覧ください