静岡県内でドラッグストアを狙った大量万引事件が多発し、県警は県内全28署と本部に組織窃盗捜査班を設置して取り締まり体制を強化しています。在留者が増えているベトナム人ら複数の外国人グループが関与しているとみられ、店舗への防犯指導も推進中。取り締まりと防犯の“両輪”で被害防止を図ります。
5日、浜松市内のドラッグストア駐車場におて、警戒中だった浜松中央署組織窃盗捜査班が、車検が切れた県外ナンバーの車を見つけました。近くにはベトナム人が2人に職務質問し、旅券不携帯が判明したため、入管難民法違反容疑で現行犯逮捕しました。その後、別の店で医薬品27点(約16万円)を万引したことを突き止めて再逮捕しました。
2人は元技能実習生だったのですが、現在は無職で住所不詳。不法残留の疑いもあります。県警は県外から訪れ、他の事件に関与した可能性があるとみて調べています。
県警捜査3課によると、各署の捜査班は課を横断して人員を配置し、本部では刑事部や地域部自動車警ら隊で構成しています。事件発生時だけでなく、発生前の周辺捜査も行います。
県内ドラッグストアの1月の被害認知は前年同月比20件増の47件、424万円増の566万円と深刻な状況です。県警は店舗対策も重視し、売り場の配置や防犯カメラの設置場所など個別の防犯指導を行っていきます。県境を管轄する御殿場署では大量万引事件の発生を受けて20年11月から、独自に管内25店舗にベトナム語と中国語のポスターを掲示して警戒を強めています。
担当の刑事部長は「県警を挙げた体制。被害を発生させず、一人でも多く逮捕していきます」と強調しました。
<静岡新聞NEWS 2021/2/18 08:33配信>より
万引き等よりは集団窃盗事件といった感じです。昨年との比較でも金額の大きさが目を引きます。
一回当たりの被害額も大きくなっているのが解ります。
万引きは、声をかけられることと、顔を見られることで犯行を思いとどまることが多いです。
出来る限りお客様に対しての声がけと、観察、店内巡回が不可欠です。
しかし、もし大勢の外国人が来店し、その中で窃盗が行われたとしても、お店だけで対応するのは難しいです。警察の方々の助けがないと防ぐことはできません。
今回捕まった外国人はもともと実習生として来日して、現在は無職となっています。新型コロナウイルスの影響で職を失い、生きるために万引きしているのであれば、コロナ被害となります。
全部ではないですが、理由の大部分をしていると思われます。
コロナが収まり、みんなが自由に働けるようになって欲しいと願います。