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宇治にも桜が!宇治上神社、宇治神社。
3月27日、世界文化遺産である宇治上神社に行ってきました。
宇治上神社は平安末期の建築で、神社としては最古のものです。
まだ桜はちらほらと三部咲位だったので観光客も少なく、ゆっくりとした時間が流れていました。
『本殿』は拝殿より小さい感じで、中には左殿・中殿・右殿があり、重要文化財でもある絵が扉に描かれているそうです。
木造の美。国宝の美しい本殿を見るだけでも心は洗われます。
一間社流造り(いっけんしゃながれつくり)で、左右の社殿が大きく、中央が小さいと珍しい形です。
宇治市は源氏物語の『宇治十帖』の舞台。匂宮(におうのみや)と薫(かおる)は、大君・中君姉妹の姉妹を見初め、中でもしとやかで慎ましい大君に心を惹かれていきました。この姉妹の父は、光源氏の異母弟・八の宮。この八宮は菟道稚郎子がモデルとされ、邸宅はこの周辺にあったと伝わっています。
宇治上神社のすぐ近くには宇治神社もあり、平等院と並んで地元の観光スポットです。
宇治川のほとりにある日本の大切な文化をしっかりと守る必要があると感じました。
「守る」は今までは窃盗や放火、器物破損などから「守る」ということでしたが、今は違います。
悲しいですが、「戦争による破壊」から「守る」必要が出てきました。
今、ウクライナへのロシア軍の侵攻が毎日のようにニュースで流れています。
ミサイルで破壊された街。そこには人々の毎日の暮らしがあり、歴史のある建物が沢山ありました。
時事ドットコムニュースに記載されていた文章をご紹介します。
キエフ大公国の全盛時代に建設され、政治文化の中心的役割を果たしてきた「聖ソフィア大聖堂」に足を運んだ。高さ76メートルの鐘楼からは、「公園の中に街がある」とうたわれる町が一望でき、ドニエブル川の流れや豊かな緑の中には広々とした道路がのびる。「聖ミハイルの黄金ドーム修道院」などに目を向けると、黄金に光るたまねぎ型ドームがまぶしい。
キエフ大公国は988年、キリスト教3大教派の一つ東方正教会を国教に採用。「キエフ・ルーシ洗礼」と呼ばれ、かつては300もの教会が存在したと言われる。モンゴルの襲来や旧ソ連時代の教会弾圧により激減したが、再建や改修が近年進んだ。世界遺産に登録された「聖ソフィア大聖堂と関連する修道院建築物群」「ペチェールスカヤ大修道院」など、圧倒されるような建造物も多い。
この地域は古くから色々な民族との戦いがあり、弾圧などさまざまな試練があったとあります。
今回の侵攻の裏にもそうした歴史が関わっているのだと思います。
首都キエフは京都と姉妹都市であり、その文化遺産や歴史ある建物、そこに住んでいる人々がどうされているのかを思うと、京都のこの静かな陽光の中での休日が別世界のような気持になりました。
一日も早く平和が訪れますように。