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寺社仏閣 日本の文化を守るためにできること
5月1日で3日目となったこのゴールデンウィーク。今年は3年ぶりに全国のどこにも緊急事態宣言が出されておらず、京都の観光地の人出は去年より大幅に増加しています。
3年ぶりに緊急事態宣言が出ていないこの大型連休は、各地で人出が増加。嵐山も4月30日午後1時台の人出が去年の同じ時期・時間帯と比べて163%増となりました。
宇治市の三室戸寺でも2万株のツツジが見頃を迎え
多くの観光客で賑わっています。
ツツジの後は紫陽花が見事な花の寺。
宇治市民の憩いの場所でもあります。
こうして花や新緑を愛でるのに寺社仏閣に多くの方が訪れ、手を合わせることはすごくいいことだなあ、と いつも感じます。
今日まで無事に過ごせた感謝。
美しい自然を今年も感じることができた感謝。
そうした日本人の信仰の拠り所でもある寺社仏閣ですが、悲しいことに、落書きや液体散布、仏像盗難等の被害がここ何年も全国で発生しています。
今年の奈良市にある東大寺の国宝の大仏殿では、今月14日、入り口近くの外壁の木材の部分に液体がまかれたようなあとがあわせて2か所見つかり、警察は、何者かが液体をまいた可能性があるとみて、文化財保護法違反の疑いで捜査を進めています。
警察は、液体の成分を調べていますが、これまでのところ、ガソリンや灯油といった石油由来のものではないことがわかったということです。
●和歌山県では平成22年(2010)春ごろから翌年4月にかけて、連続60件、仏像172体を始めとする文化財の盗難事件が発生。犯人は逮捕されたが、手当たり次第に盗んでは、大阪の古物商に持ち込んでいた。この古物商から警察が回収した被害仏像の一部は、所蔵者が判明したものは返却されたが、被害地域の多くで仏像の写真やデータがなく、最終的に43点が所蔵者不明のまま取り残された。
●平成29年・30年にかけても、和歌山市・岩出市・紀の川市の10か所の寺院で60体以上の仏像が盗まれている。30年3月に盗まれた紀の川市・西山観音堂の十一面観音立像(紀の川市指定文化財)は像高180㎝を超える大きな仏像であったが被害に遭っている
●寺社連続油被害事件(じしゃれんぞくあぶらひがいじけん)は、2015年春から2017年にかけて近畿地方を中心とした全国地域で、相次いで寺社の国宝や重要文化財などに油などの液体が撒かれ汚損された事件
各地の警察は文化財保護法違反、器物損壊、建造物損壊などの疑いで捜査。
2016年にも奈良の三ヶ所の寺社で同様の事件が発生し、2017年には京都・奈良・沖縄・大阪・東京で発生。
★重要文化財等寺社仏閣を守るために提案できるシステム
寺社仏閣の多くは木造建物であり、放火や火災が発生すると取り返しのつかないことになります。 また、仏像などを持ち出されてネット販売されたり海外に転売されたりすると、戻ってはこないことが多いです。
いずれにしても「何かあってから対応するのではなく、未然に防ぐ」ことが重要になります。
そのためには
●敷地の中に不審者を入れない。
●仏像など守りたいもののあるエリアに近づけさせない。
・重要文化財のあるエリアを守るための赤外線センサー、レーザーセンサー
・仏像を持ち出そうとしたのを検知する傾斜検知センサー
・放火対策 炎センサー
・+防犯カメラ
・+セキュリティキーパー