駐車場に止めていた車から現金と預金通帳を盗んだ男が逮捕されました。
逮捕に至った原因は、濡れた足跡から「アシがついた」という落語のような内容。
本当にクルスマスイブに馬鹿な泥棒です。
川に飛び込んでまでして逃げながら、ぬれた足跡をたどられて逮捕に――。
愛知県警千種署は23日、車から現金などを盗んだとして、自称名古屋市守山区の作業員の男(44)を窃盗容疑で逮捕し、発表した。容疑を認めているという。
署によると、男は22日夜~23日未明の間に、同市千種区内の駐車場に止めてあったワンボックス車から、現金500円や預金通帳を盗んだ疑いがある。
同日未明、現場付近にいた男を巡回中の署員が見つけて職務質問したとこ
ろ、他人名義の通帳を持っていたため追及。すると男は近くの香流川に飛び込み、泳いで対岸に渡って逃げた。
しかし、対岸にはぬれた足跡が点々と残っていたため、署員がそれを目印に追跡。約1時間後に、近くのマンションの階段の踊り場に隠れていたところを取り押さえたという。 (朝日新聞 2013.12.24より引用)
濡れたまま約1時間逃走し、マンションの踊り場で隠れていた、といいますから
よくそんな寒い中で・・と普通の人は思いますよね。
でも彼ら犯罪者は違うのです。一度捕まると余罪もいっぱい出てきて、何年も刑務所暮らし。だからこそ必死で逃げようともがくのです。
必死なのは犯罪を犯す前、犯している最中も同じです。
犯罪を決行するまでに入念な「下見」を行い「侵入しやすい場所」「侵入経路」を探しだします。場合によっては家族構成、不在時間帯なども時間をかけて調査。自分の姿が隠れて侵入できるところはどこかなど、その周囲をうろうろしながら死角になる場所を見つけ出します。どの時間帯が人通りが少ないかまで事前に調査を済ませます。侵入前に逃げ道も決定していざ決行。
それでも非常に緊張状態が続くのです。
こんな泥棒。だからこそ、下見の段階で「ここは厳重な防犯対策をしているな。住民は防犯意識が高そうだから他にするか」と感じさせることが大切なんですよね。セキュリティハウスではそのことを「抑止力」と呼んでいます。
「見せる防犯」として目立つセキュリティキーパーや赤外線センサー、防犯カメラなどを建物外部の目立つ場所に設置して、泥棒のやる気をそぐのです。
ここが防犯のプロの力の見せ所ってところですかね。
泥棒は今回の泥棒と同様、必死なんです。
そんな必死な泥棒に出くわしてしまうと・・・・考えただけでも恐ろしいです。
出くわさないためにも、犯罪対象から外させることが重要なのはおわかりいただけましたか??
歳末に向けて 防犯対策を見直しましよう。
● 補助錠を窓・扉につける。
● 植木を剪定し見通しを良くする。
● 夜間死角になる場所に人感ライトなどを設置する。
● 金庫の場所を見直し、固定する。金庫になんでも入れない。
● 暗証番号や鍵の置き場所を変える
といったことはお金もかからずにすぐにできることです。
見直しましよう。
海外など長期に家を空ける場合には
● 留守電にいつまで出かけている、など入れず、転送にする。
● フェイスブックなどSNSで家族で出かけていることを言わない。
● 室内照明や街灯をタイマーなどでつける。
● 郵便物、新聞を止める。
● 補助錠を必ず設置する。
● 洗濯物を外に干さない。
● ホームセキュリティシステムを設置する。