漫画「鉄人28号」のブリキ製人形(店頭販売価格25万円)を万引したとみられる人物に12日中に商品を返さなければ「顔写真を公開する」とホームページ(HP)を通じて警告していた古物商「まんだらけ」(東京都中野区)は13日未明、ホームページ(HP)では、「警視庁の要請により公開は中止する」と発表しました。
警視庁中野署は同社に「捜査に支障が出る恐れがある」として、公開の取りやめを申し入れていたということです。
漫画の古本などを販売する「まんだらけ」が、東京都内の中野店で玩具を盗んだ万引き犯に対し、1週間以内に返さないと顔写真を公開するとホームページ上で警告して、物議を醸している。 中年ぐらいの男性が廊下で両手に袋を持って歩いている。
ホームページでは2014年8月5日、顔にモザイクを入れて、男性の姿を写真で晒した。
その警告文によると、万引きの犯人は前日の17時ごろ、まんだらけの中野店4階にある、昭和レトログッズなどを扱う「変や」のコーナー内で、25万円もする野村トーイ製玩具「鉄人28号 No.3 ゼンマイ歩行」を盗んだ。 ホームページには、鉄人28号の玩具の写真も載せてある。警告では、1週間後の8月12日までに盗んだ玩具を返しに来ない場合は、「顔写真のモザイクを外して公開します」と宣言している。 男性の写真は、説明はないが、防犯カメラに写っていたものらしい。
この警告は、ネット上でたちまち話題になり、賛否両論になっている。「どんどん晒せ」「こういうのが増えたら万引きが減るな」と支持する声が上がった一方で、「法的にはNGなんじゃないの?」「万引き犯に制裁を課するのは司法だろ」といった異論も出されている。
書店などでの万引きは跡を絶たず、各店とも対策に頭を抱えているようだ。今回のように万引き犯を晒し者にしようとするケースも次々に出ており、最近では、大阪市内の鮮魚店で13年5月に、万引きした客の写真を店内に張り出したケースがある。
(J-CAST入-ス8月6日)
このまんだらけの対応に関してマスコミ各社の取材が殺到、結局犯人は現れませんでしたが、現れることができなかったという面もあったかもしれません。
万引きは犯罪です。
しかしながら、万引き被害はなくならず、店舗としては利益がなくなるということでそのまま損失になり、死活問題だと思います。万引きが原因で廃業になった書店などもあり、そうでなくても経営が厳しい中、なんとか万引きをなくしたいという店舗の気持ちは痛いほどわかります。
防犯カメラの性能はここ1.2年で非常に向上し、フルハイビジョンカメラの場合、録画映像で犯人の顔もくっきりと見えるようになり、犯人特定の証拠となります。
防犯カメラでせっかく映し出している映像を公開したい、という気持ちにもなるのだと思います。
今回のこの騒動。犯人逮捕になるのを見守るとともに、少しでもこの店舗の「犯罪抑止力」につながればと思います。
一般的な万引き対策としては、
● 万引きされている商品をピックアップし、どの場所のどん商品が狙われ易いのか、を分析する。
● 分析結果に基づき万引きしにくい店舗レイアウトに変更する。
● 売れ筋商品、人気商品は常に店員の目が行き届く場所か、箱だけで中身はレジで渡すようにする。
● 店員が来店のお客様の顔を見ての「いらっしゃいませ」という挨拶を徹底する。犯人は顔を見られるのを嫌がる。
● 少し気になる客がいる場合には「なにかお探しでしょうか」と声をかける。
● 防犯カメラの場所を見直す。万引きされやすい場所・商品をカバーしているかどうか。実際に録画映像を確認し、鮮明な画像で録画されているかを確認する。
● 万引防止機を導入する。
● 店舗内に万引きに対する当店舗の対応に関して「厳しい対応をする」ことを明記する。
● 従業員教育を再度行う。見つけた時の声のかけ方
● 従業員の配置を見直し、手薄の時間帯がないようにする。
● アルバイトだけで運営している時間の遠隔管理を強化する。
● 遠隔監視システムi-NEXTを導入する。
遠隔監視システムi-NEXTは「攻める経営」に最適なツールです。
オーナーや店舗管理者はどこにいてもiPad・iPhoneを使って店舗の状況をリアルタイムの動画と音声を確認できます。
1台のカメラを自由に動かしたりズームアップして見たい場所の映像を見ることができます。
あらかじめ1台のカメラで20箇所までプリセットポイントを登録しておくこともでき、その場合はボタンワンタップで確認できます。
こうした遠隔マネージメントを行うことで常に的確な指示を出すことができ、従業員も適正な配置を行うことが可能です。
結果、導入後万引きがほとんどなくなった、といった声を聞きます。