スタッフブログ
還付金詐欺に気を付けましょう
福井県警は4月8日、勝手にインターネットバンキングを利用できる手続きをして現金を別の口座に送金する手口で、福井市の60代男性が約1900万円を送金される被害に遭ったと発表しました。同署は電子計算機使用詐欺事件として捜査しています。ネットバンキングを悪用した新手の犯罪は全国で発生しており、被害が確認されたのは県内では初めてです。
同署によると、6日午前10時ごろ、市職員をかたる男から男性宅の固定電話に「介護保険料の還付金がある」「使っている銀行の口座番号や暗証番号を教えてほしい」と連絡があり、男性は番号を伝えました。
男性は8日、自身の口座がある金融機関から「不審な送金がある」と連絡を受け、午後1時ごろに同署に相談がありました。男性の口座とひも付いたネットバンキングの口座が知らないうちに開設されていたことが分かりました。7、8日の2日間で男性の口座から別の複数の金融機関口座に、複数回にわたって約1900万円が不正に送金されていました。
同署は、ネットバンキングを利用する際、金融機関は本人確認をすることが一般的なため、今回どのように確認が行われたかについても調べをすすめます。
県警サイバー犯罪対策課によりますと、同様の手口で知らないうちにネットバンキングが開設された事例が8日までに、県内でほかにも3件確認されています。同署は「公的機関が電話で口座番号や暗証番号を聞き出すことは絶対にない」と注意を呼び掛けています。
<福井新聞ONLINE 2022年4月9日7:10配信>より
市役所職員や、銀行職員からの連絡というのは信用してしまいがちですが、実はそこが一番のねらい目で、公的機関を名乗る電話というのが最も怪しいものです。
しかし、最近物価が上がって、支出が増えると少しでも節約したくなるのが心情です。そのタイミングで払いすぎたお金が戻ってくるなんていう内容の連絡に喜ばない人はいないと思います。
美味しい話には必ず裏があるのですが、冷静に考える間を与えず、次々に人が変わって電話をかけ、畳み込むようにいろいろな情報が入ってくると判断が鈍るものです。お得な話ほど、慌てず、ゆっくりとした対応が必要になります。また、信用できる人に必ず相談することをお勧めします。