100円ショップ「セリア」と岐阜県警大垣署は、電話機に取り付けるニセ電話詐欺撃退装置の共同開発に乗り出しました。安価な防犯用品の普及に期待する署と、地域安全に貢献したいセリアの狙いが一致しました。7日は署で両者が意見交換会を行い、商品の仕様などについて協議しました。100円ショップと警察が商品の共同開発をするのは、全国的にも珍しいとりくみです。
商品開発は、大垣警察署長が大垣市に本社を置くセリアの社長に提案してスタートしました。署が効果的な防犯用品の仕様などを提案し、セリアが意見を反映させた商品開発を進め、年内の発売を目指します。
意見交換会には、大垣警察署長やセリア社長ら両者の幹部らが参加しました。警察署側は、管内で独居の高齢者を狙った詐欺の「前兆電話」が多い実情を説明しました。高齢者宅の固定電話機に設置し、前兆電話をかけた人に対して警告する装置を目指すことなどが話し合われました。
その他、大垣警察署は、空き巣の防止に役立つダミーの防犯カメラや、交通安全に効果がある反射材を活用したエコバックやマスクなどの商品について提案しました。
セリア社長は「詐欺の防止は自衛が一番なので、100円で手軽に買ってもらえるグッズ開発は意味がある」と強調していました。
<岐阜新聞Web 2021年05月08日 09:08配信>
百円ショップは、様々な会社が手掛けており、ここ最近は品質も上がって、各社ごとに特徴が出てきています。今回は地場の警察からの協力要請と、セリアの「地域安全に協力したい」とのお互いの思惑が合致したことで実現したコラボレーションです。
年々増加しつつある特殊詐欺事件は、手口がますます巧妙化しており、防ぐ事が難しいとされています。高齢者でも簡単に扱え、抑止効果が高いものが安価で出来ると犯罪件数の削減につながると素晴らしい事です。是非とも早々に開発していただきたいものです。