1000年もの歴史を持つ韓国のチョルラプクト(全羅北道)チョンウプ(井邑)のネジャンサ(内蔵寺)大雄殿に火を放った50代僧侶が検察に送致されました。
井邑警察署は、一般建築物放火の疑いで僧侶A(53)を検察に送致したと明らかにしました。
僧侶Aは5日午後6時37分頃、知人と言い争い酒に酔って引火性物質に火をつけ、内蔵寺大雄殿が全焼してしまいました。
犯行後、僧侶Aは自ら警察に通報し、現行犯逮捕されました。
警察の聴取で僧侶Aは「生活の中で虚しいと感じることが増えていった」という趣旨の陳述をしているとのことです。
また「酒を飲み、偶発的に(放火を)してしまった」とし「瞬間的に判断が鈍った。(犯行直後)すぐに後悔した」と話しています。
<niftyニュース 2021年03月10日 09時33分配信>より
1000年もの歴史のあるお寺に務めていると、色々なストレスもあったと思います。僧侶といえども、仏様ではなく、ただの人間だったようです。古い寺院に火を放つとどうなるのか、少し考えただけでも結果を想像するのは易いです。日本の首里城やフランスの大聖堂等々歴史のある建造物が消失してしまうのは、人類にとっての大きな損失です。再建しようにも、1000年前の建築材はもう2度と入手できないので、同じものにはなりえません。
この僧侶は、自ら警察に通報したとの事なので、おそらくは人生が終わるまで後悔の念に苛まれる事でしょう。
火災はすべてを無にしてしまいます。火の取扱いにはくれぐれも気を付けなければなりませんね。