<窃盗事件>外食チェーン狙い12都府県で1億円超被害か 毎日新聞 6月17日(火)13時39分配信 警視庁や神奈川県警などの合同捜査本部は17日、住所不定、指定暴力団稲川会系組員、A容疑者(45)ら男3人を窃盗容疑で逮捕したと発表した。捜査本部によると、A容疑者は十数人からなる広域窃盗団の首謀格とされる。既に逮捕されたメンバーの供述などから2012年以降、12都府県の外食チェーン店など約700店舗で売上金1億円以上が盗まれた事件に関与したとみられる。
A容疑者の逮捕容疑は13年8月22日午前4時ごろ、横浜市戸塚区の中古車販売会社で、販売中の乗用車(時価160万円相当)を盗んだとしている。容疑を否認しているが、捜査本部は店舗荒らしに使うために盗んだとみている。 今月15日、東京都青梅市のコンビニエンスストアの駐車場で、幼児2人が乗った車が盗まれ、約2キロ離れた駐車場で見つかる事件が発生。この事件で米国籍の無職の男(43)が逮捕され、行動を共にしていたA容疑者も16日に確保された。
(毎日新聞6月17日)
先日 ブログで紹介していた広域窃盗団に関して、別の記事が掲載されていました。
・外食チェーン店を狙っていた。チェーン店が対象になるのは同じレイアウトのため侵入しやすいことが上げられる。
・広域窃盗団は10数人から構成されている。暴力団組員と外国人が含まれている。
・窃盗に使用する車も盗難車で、コンビニの駐車場や中古車販売会社から盗んでいた。
700件もの窃盗犯罪・・毎日侵入しても丸2年かかるという気が遠くなるような数字です。
窃盗団では短時間でどれだけ犯罪を行うか、ということで「ハイリスク・ハイリターン型」
外食チェーン店舗をなぜ狙うのかというと、
・店の作りが同じ。店の警備システムも同じ。一度成功すると次からの展開が簡単。
・アルバイト・パートで展開しており、人の出入りが多い。
・夜間ほぼ同じ時間に終了し、無人になる。
といったことです。
こうした広域窃盗団に対しては、「ここにはどんな警備システムがついているのかわからないけど、かなり凄いものがついているのではないか」と感じさせることが重要です。
従来の警備システムでは、どの程度の時間で警備員が駆け付けるのかを判断して、ストップウオッチで時間を5分と計って、5分経過したら犯行途中でも終了して逃げる、という犯行を繰り返していました。
現場での「音と光」による威嚇撃退は絶対に外すことはできません。