平成27年には一戸建て住宅が41.5%、マンションが17.5%、一般事務所が12.9%、商店が7.5%、生活環境営業が8.3%となり、一戸建て住宅の比率が大きく増えています。
住宅における侵入窃盗の認知件数は一貫して減少し、検挙件数は平成27年に前年から増加したものの、総じて減少傾向にあります。これは一つには、「ホームセキュリティシステム」「防犯性能の高い錠前や住宅設備」の普及や平成14年以降「官民合同会議」等で官庁と民間とが一体となって取り組んだことが一定の効果をあげたということがいえます。 但し、未だに平成27年侵入窃盗認知件数は76,477件発生しており、一日209件もの被害が発生しています。(内、住宅発生が44,204件。一日121件)。 検挙率は57.2%と改善しているものの、10人に4人が捕まっていない、という状態であり、安心することはできません。
特に住宅の場合には、建物の中に侵入されると、財産はもちろん、家族の命も危険にさらされる可能性があります。 家族の命を守るためにも、建物の中に入れさせない防犯対策が非常に重要なのです。
窃盗の種類には、
・留守中を狙う「空き巣」
・家人が寝ている間に侵入する「忍び込み」
・昼間、住人が目を離した隙に侵入する「居空き」
の3種類があります。
窓や扉のガラスを割って、
そこから針金を入れて錠前を開ける手口です。
熟練した泥棒であれば、ほぼ音を立てずに割る
ことができるのです。
「網ガラスは割れにくいから安全」、
と思っていらっしゃる方もいるかもしれませんが、
火災で割れても破片が落ちず
延焼を防ぐ効果があるだけで、 防犯には全く無意味です。
格子をつけていても、ボルトとネジを簡単に
取り外すことができてしまうので、安心はできません。
トイレや、お風呂場の高窓、目立たないと思われる掃出し窓や腰高窓を
換気のために常に開放しているというご家庭は非常に多いのですが
たとえ高い階にある窓であっても、様々な方法で侵入してくるので
不在にする際は必ず全ての窓に施錠をしましょう。
また、すぐに戻るからといって鍵をかけずに出かけている間に侵入されたという事例は多いのです。
家族構成、家族の毎日の行動などを確認し、ほんの数分でも家に誰もいなくなる時間を狙っているのです。
どんなにセキュリティ機器を設置していても、無施錠では意味がありません。
一度被害に遭ってしまうと、生活面でも、精神的にも辛い状態となります。
ご自身とご家族の命、財産を守るためにも、常に防犯の意識を心がけること、
防犯対策をしっかり行うことが大切です。