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2009.06.27 中外日報 『寺社の防犯再点検 安全な境内環境を見つめて(4)』

携帯で確認 自坊の安全

中外日報(平成21年6月27日)「寺社の防犯再点検 (4)」(弊社提供連載)

手元の画面で境内点検

中外日報(平成21年6月27日)

セキュリティハウス横浜が防犯システムを担当した日蓮宗法性寺仏像の盗難事件が全国で相次ぐなど、神聖であるべき寺社の安全性が脅かされている。安全で心地よい境内環境を守るためには、的確かつ積極的な防犯対策が不可欠だろう。

神奈川県逗子市にある日蓮宗法性寺では、携帯電話を活用した新しい防犯システムを導入することで、夜間や外出時の防犯態勢を効果的に補完している。同寺は、山号を「猿畠山」といい、「日蓮聖人松葉ヶ谷法難」の“白猿伝説”を今に伝える鎌倉時代からの古刹。

法性寺の防犯システムは、境内に設置するセンサーや人感ライト、防犯カメラが基本の設計。こうした防犯機器を境内の外周や伽藍の内外に効率よく配し、不審者侵入という不測の事態を未然に防ぐ仕組みだ。

その一方、防犯カメラの映像は、携帯電話の画面上でもチェックできるようにした。携帯電話からの操作も易しく、カメラが写している映像はいつでも呼び出し可能。法事や檀家参りで他行する機会も多い中、「自坊の安全をリアルタイムに把握できる」と信頼感は大きい。

また、庫裡と本堂が百メートルほど離れていることもあって、とりわけ夜間の安全確認には携帯電話の利用が便利。万が一の場合も素早い対応が可能になり、携帯電話は歴史ある同寺の心強いパートナーといえそうだ。

同寺の防犯システムを設計・施工したのは、横浜市港北区のセキュリティハウス横浜(高橋徹社長)。(株)セキュリティハウス・センターの全国ネットワークには平成十五年に加盟し、主に関東エリアを拠点として営業活動を展開する。

セキュリティハウスの販売ネットワークには現在、全国の百二十五社が加盟中。神社仏閣への納入実績は、延べ約千百件に及ぶ。それぞれ安全な地域づくりを目指しながら、地元に根差した経営を推進している。
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