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提案型で需要に対応 中外日報2023.3.29
日本最大級のセキュリティ企業のネットワーク「セキュリティハウス・センター」には北海道から九州・沖縄まで138社が加盟している。ネットワーク企業のひとつ、セキュリティハウス岡山(小野真人社長、岡山市中区)は、防犯を基軸に時代の変化に対応できる事業展開、会社づくりに努めている。
会社設立から半世紀近く経ち、手掛ける事業は防犯対策にとどまらず、情報・通信機器や弱電設備機器の販売・システム設計・施工・保守管理、インターネット事業など多岐にわたる。
「顧客のニーズに応えた結果、何でもやる会社になった」と小野社長は振り返り、「求められること、それにプラスアルファした複数案を提案し、選択肢の中から選んでいただく。顧客には提案型のスタイルをとる」と言う。
寺社の防犯システム構築にも実績があり、システムの設計・施工に当っては有用性・信頼性をより高めると共に、境内の雰囲気を損なうことがないよう、隠蔽配線など「美観」への配慮を怠らない。また広くて死角が多い寺社の境内を「いかに効率良く守るか」についても具体案を積極的に提案する。
小野社長は時代を見据えた会社のありかたを次のように語る。「人手不足と言われる昨今。技術継承が難しくなり、メーカーは誰もが使えるような製品を売り出す傾向が強まっている。結果『プロ仕事』が減る時代が来るかもしれない。そうなると、『何でもできますよ』と言えることに価値が出てくる。時代の変化に対応できる社員を育てていきたい」。社員にも日頃からこの思いは伝えているという。
ネットワークに加盟する各社の事業形態や社是、社風は異なるが、いずれも防犯のプロが最新の機器・システムを駆使して地域の安全・安心に貢献。ネットワークからもたらされる情報も大きな強みだ。
(写真説明)
「プラスアルファの提案、変化への対応」が企業の継続につがるという小野社長