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境内と外周を監視 中外日報2018.9.28
寺社の境内地を防犯の専門家の目で見ると、いたずらや盗難といった犯罪行為のターゲットにされやすいという。境内地が広範囲であったり、山林と接する場合だと境界が曖昧で侵入しやすく、徹底した監視が難しいとされる。防犯のためには、犯行の意志をそぐ対策が重要だ。
東京都足立区の浄土真宗本願寺派長安寺は境内と外周を警備するための防犯システムを設置している。導入のきっかけはさい銭泥棒や境内墓地のお供えが盗まれるといった被害に対処するためで、他の寺院関係者の薦めなどを参考にシステムを採用した。
2017年にはシステムをリニューアルし、現在は赤外線センサーや扉などの開閉を感知するマグネットセンサー、防犯カメラ、光や音声などで侵入者を威嚇・撃退する「セキュリティキーパー」などを設置し、防犯機能をより一層高めた。犯行着手前の下見の段階で、防犯機器の存在を気付かせることで、抑止効果も働くという。
設計施工はセキュリティハウスSE(東京都港区、三宅勇雄社長・総合防犯設備士)が行い、担当者は「リニューアルに当たっては、リース満了以前の早い段階からご提案し、警戒が緩んだり、ご不便をかけないよう心掛けました」と話している。
セキュリティハウスSEは、京都市山科区のセキュリティハウス・センターが全国展開する防犯機器専門ネットワークに加盟。ネットワークには現在、全国の140社が参加している。
問い合わせはセキュリティハウス・センター「SHネットワーク運営本部」∥電話075(584)6600∥まで。
(写真説明)
防犯システムで境内と外周を警備し犯罪を防いでいる