日本全国の老人保健施設では、
入居者の現金や施設内の事務所に設置していた
金庫内の現金が盗まれるという事件が多発しています。
なぜ老人保健施設が狙われるのでしょうか。
理由のひとつとしては、老人ホームや病院などは
家族や見舞客が多く出入りするため、夜 不審者がうろついていたとしても
怪しまれることがほとんどないということがあげられます。
防犯意識が低いということも大きな原因で、
老人ホームには警備システムなどがほとんど設置されていないことを
犯行の理由にあげた犯人も少なくありません。
具体的にはどういった理由で犯人は老人福祉施設を狙っているのか。
●もし職員に見つかったとしても、簡単に言い訳をすることができる。
●老人ホームはたいてい出入口がガラス戸。防犯設備もあまり整っていないので夜中に狙いやすい。
●老人ホームは警戒が手薄だから、夜間に侵入しやすい。
上記はいずれも老人福祉施設へ侵入した窃盗犯の供述です。
入居者の部屋であったとしても、24時間誰でも自由に入れる場合が多いため、
入居者の私物や現金が盗難に遭ってしまう可能性も非常に高いということができます。
看護師・ヘルパーなどによる犯罪事例もあるため、貴重品管理は徹底するようにしましょう。
●老人福祉施設には家族や見舞客などの出入りが激しいので、
その中に紛れ込んでしまえば不審者だと思われることがない。
●夜間、宿直室・ナースセンター以外、人がほとんどいない状況になる。
老人福祉施設という建物の構造からほとんどが事務所を1階にしているが、
金庫を設置している事務所内は無人になることが多い。
不審者が侵入したとしてもほぼ気付かれることはない。
●夜間は少人数体制でお年寄りのお世話をすることが多いので、
管理が手薄で犯行しやすい。
●泥棒被害への防犯対策が整っていないことが多い。
●入居者の部屋に出入りが自由なことが多いので簡単に入居者の現金や私物を盗むことができる。