マンション高層階狙う窃盗犯“クモ男”逮捕…「無施錠多い」5階以上ターゲットに 大阪
(産経新聞2017.8.16より抜粋)
マンションの高層階を狙って室内に侵入する窃盗を繰り返したとして、大阪府警捜査3課は16日、住居侵入や窃盗などの疑いで、大阪府東大阪市に住む無職の男(59)を逮捕・送検し、11件の被害(総額約46万円相当)を裏付けて捜査を終えたと発表した。
同課によると、男は捜査員の間で「クモ男」と呼ばれており、滑り止めがついた手袋をはめて、ベランダの手すりや雨どいを足場にして上階によじ登っていた。男は元大工で「5階以上の部屋のベランダは無施錠が多いので狙った。恐怖心はなかった」と供述。9~11階建てマンションの7~11階の部屋が被害に遭っていたという。
送検容疑は3月下旬、大阪市西成区長橋の10階建てマンションの7階と9階の一室に無施錠のベランダから侵入して現金計約8万円を盗むなど、3月~5月下旬、大阪市や東大阪市で同様の手口を繰り返したとしている。
●マンションにはエントランスなどの
共用部があり、そのマンションの入居者はもちろん
外来者でも自由に出入りできるので、
正面から怪しまれずに侵入できる。
●ベランダ沿いに隣へ簡単に移動できるので
一晩に何軒も侵入ができる。
●オートロック設置のマンションでは、
逆に防犯意識が低く、
無施錠で出かける人がいる。
●マンションの高層階に住んでいるからといって、
安心してベランダの窓を開けっ放しにしてしまう。
●隣人とのコミュニティが希薄なので、
顔を見られたり、多少音を立てたりしても怪しまれない。
●ワンルームマンションであれば
単身者が多く、電気がついていなければ留守だと言うことがわかる。
マンションへの侵入手口でもっとも多いのが、意外にも「無施錠」で、オートロックを信頼しすぎて鍵がかかっているか確認していなかったり、すぐに戻るからといって鍵をせずに出かけた隙をついて侵入をされるケースがあります。2番目が「ガラス破り」で、ベランダ等の窓ガラスを割ってクレセント錠を開けて侵入する手口です。
その他、ピッキングやサムターン回しなどの特殊な方法での解錠や元恋人などが何らかの方法で合鍵を使って侵入するという被害も報告されています。
オートロック式のマンションの無施錠の部屋を狙い
キャッシュカードを盗み、現金を下ろす。1億4000万円の被害が出た。
→防犯システムがついているからと過信せず、窓・扉の施錠はきちんと行う。
双眼鏡を使ってターゲットを偵察。
外出する際に合鍵を郵便ボックスに隠しているのを確認し、
その鍵を使って侵入する事件がありました。
→絶対に合鍵は玄関周辺等に置かないようにしましょう。
屋上から降りていく方法でマンション高層階を狙う。
上の階になればなるほど開けっ放しの部屋が多く、
ベランダ沿いに隣に移り、数件に一気に侵入。
→最上階であれば、屋上から数えると1階下。上層階でも油断はできません。
マンションの場合、機密性が高く、入居スペースに入られてしまうと入居者は逃げ道がない状態となり大変危険です。★★マンション高層階狙う窃盗犯“クモ男”逮捕…「無施錠多い」5階以上ターゲットに 大阪
(2017年8月16日産経新聞より引用)
マンションの高層階を狙って室内に侵入する窃盗を繰り返したとして、大阪府警捜査3課は16日、住居侵入や窃盗などの疑いで、大阪府東大阪市に住む無職の男(59)を逮捕・送検し、11件の被害(総額約46万円相当)を裏付けて捜査を終えたと発表した。
同課によると、男は捜査員の間で「クモ男」と呼ばれており、滑り止めがついた手袋をはめて、ベランダの手すりや雨どいを足場にして上階によじ登っていた。
男は元大工で「5階以上の部屋のベランダは無施錠が多いので狙った。恐怖心はなかった」と供述。9~11階建てマンションの7~11階の部屋が被害に遭っていたという。
送検容疑は3月下旬、大阪市西成区長橋の10階建てマンションの7階と9階の一室に無施錠のベランダから侵入して現金計約8万円を盗むなど、3月~5月下旬、大阪市や東大阪市で同様の手口を繰り返したとしている。
★★屋上から38階に侵入、3500万円窃盗容疑 横浜
(2016年12月28日朝日新聞より引用)
勤務先の経営者が住む38階建てマンション最上階の部屋に侵入し、現金3500万円と腕時計5個(時価合計約980万円相当)を盗んだとして、神奈川県警は28日、横浜市中区翁町2丁目の飲食店従業員、A容疑者(33)を窃盗の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めており、「自分の店を出したかった」と話しているという。
神奈川署によると、A容疑者は21日午後3時30分ごろから22日午後7時ごろまでの間に、店の経営者(28)が住む同市神奈川区の部屋に侵入し、クローゼットにあった現金と、透明のケースに陳列されていた時計を盗んだ疑いがある。屋上からロープを伝ってベランダに降り、鍵の開いていた窓から侵入したとみられるという。
A容疑者は経営者宅に何度も招かれており、現場の事情に詳しかったという。
★★大阪は強姦2位、強制わいせつ1位…夏に多発「窓から」性犯罪、錠を忘れずに
(2017年5月26日 産経新聞より引用)
女性に対する強姦(ごうかん)や強制わいせつといった性犯罪事件が大阪府内で多発している。発生件数自体は減少傾向にあるものの、全国的にみれば高い水準で推移している。
特に夏場は窓を開けたまま寝た際に被害に遭うケースが多く、注意が必要だ。
■3階でも狙われる現実
警察庁の統計によると、今年1~4月の暫定値で、強姦事件は大阪で34件発生し、東京に次いで全国で2番目に多かった。強制わいせつ事件は216件で全国最多だった。昨年1年間でみると、大阪は強姦が100件発生し、全国ワースト2位。強制わいせつは936件で全国1位だった。
こうした状況を受け、大阪府警は近年、女性や子供を性被害から守ろうと摘発を強化。昨年の摘発件数は強姦が84件、強制わいせつが484件で、いずれも全国で2番目に多かった。
ただ、マンションやアパートで夏場、開けっ放しや無施錠の窓から侵入されて被害に遭う女性は多く、今回の一連の事件でも、関与した可能性がある約10件のほとんどが、夏場に発生していた。 府警幹部は「自室が2階や3階にあっても被害に遭うケースはある。寝る際に窓を開けっ放しにするのは、避けた方がいい」と指摘している。