カード１枚で総合ビル管理　トータルカードシステム＆セキュリティシステム1991.9

　ビル管理システム設計・施工のセキュリティハウス・センター（大阪府吹田市、岡崎友亮社長）は、１枚のカードで出入室管理から出退社、POSシステムまで連動して管理できる「トータルカード＆セキュリティシステム」を開発、販売を始めた。
　このシステムは、これまで個別のカードで運営していた「出入管理」「異常管理」「POS」などの各種カードのシステムを一つにまとめたもの。単体のシステムを個別に開発・運営するのではなく、各々のシステムを連動させ、運営の簡素化とシステムの拡がりを実現している。
　出入管理システムをはじめ、セキュリティシステム、集合インターホンシステム、監視カメラシステム、オフィスオートメーションの一環としてのタイムカードシステム、POSシステム、会議予約システムなど。このカード一枚で、社員食堂や自動販売機の利用のほか、出退室のチェック、ビル内全室の一括管理と多目的に利用できる。

出入管理システムの主な特徴

●　接触型、非接触型カードリーダーが利用でき、状況に応じてシステムが組める。
●　入退室状況モニター、在室検索アンチパスバック機能付き。
●　パスワードの入力でIDカードの登録、抹消、変更設定ができる。
●　センター制御装置で電気錠の施解錠の遠隔操作ができる。
●　ドア別、個人別に細かく入退室ランクを設定。
●　フロアレイアウト画面上でアラーム確認ができる。
●　対話式の簡単操作
●　非接触型カードリーダーは、判別可能距離により5ｍ馳尾宇から３種類あり、設定場所や条件に応じて使い分けができる。

コンピュータルームや金庫室などのセキュリティに、自社ビルの出入管理、OA化の一環に、予約情報による応接室、会議室用カードリーダーのスケジュール制御、駐車場の車の識別と出入管理（非接触カード）などに有効。
また、セキュリティシステムや各種設備制御（空調、照明、エレベータ、シャッターなど）と連動し、入退室に対応したり自動的にON/OFFを行ったり、スケジューラーによる自動発停もできる。

セキュリティシステム

　出入管理システムとの連動により警戒のセット/リセットを自動的に行う。各部屋及び共用部を侵入監視センサで警戒監視し、警戒セット/リセット状況及び侵入者検知時の警報状態をCRT表示し、プリントするので、即時に処理、対応ができる。

主な特徴

●　設計計画下のガイダンスで誤操作のないオペレーションが可能。
●　センサ単体で監視可能。
●　各種センサの移設及び新設時などの追加に伴う警戒内容の変更・追加が簡単にでき、拡張性に優れている。
●　自動解除モードによりオペレーションの簡素化ができる。
システムは顧客の要望に合わせて各々自由に組み合わせることができる。

「安全と管理」１９９１．９月号