国内最大級のセキュリティ専門企業のネットワーク「セキュリティハウス・センター」(本部・京都市山科区)には北海道から九州・沖縄まで139社が加盟している。
加盟企業のひとつ、岐阜県多治見市のセキュリティハウスセクテック(㈱セクテック)は地元の公的施設や企業、寺院などの防犯システムを多数構築している。同社の特徴は、防犯システムが異常を検知すると音声や光などで犯罪者を威嚇・撃退する「自主機械警備システム」と「駆けつけ型」の警備業務双方を担うことにある。
創業者の古賀政男社長は元々、大手警備保障会社の社員で、退社後の1997年に同社を設立。駆けつけ型の警備が主流の中、先進的なセンサー技術を生かして自主機械警備システムを提唱したのが、現在加盟するセキュリティハウス・センターだったという。
「同センターがセルフディフェンス方式による犯罪の予防、そして威嚇、撃退という『防犯』の新たな選択肢を打ち出した。そのことで自分にあった防犯を選択できるようになった」と振り返り、寺社には自主機械警備システムを推奨している。
「住職がおられるご寺院は寺族の存在などにより無人状態になることが少ない。異常を検知した場合、寺族の方々が対応できる『完結型』が適している。同センターが供給するセンサー大手・竹中エンジニアリング製の機器は高性能かつ多品種で様々な要望に応えることができ、自主機械警備システムがジャストフィットと言える」と説明。それを反映してか、同社には寺社の顧客が多いという。
「ありきたりのシステムを押し付けるのではなく、要望をしっかりヒアリングし、費用対効果を考えつつ丁寧に設計する。特に火災対策についても重要性を説明する。弊社としては、設置いただいてから始まる関係を大切にしている」と心構えを話す。
今年3月に同社は、経済産業省発表の従業員の健康管理を戦略的に取り組む「健康経営優良法人」(中小規模部門)に認定された。認定された1万2255社の中でも上位の「ブライト500」に位置づけられ、二重の喜びとなった。今後も企業価値を高めつつ地域の安全・安心をサポートする。
セキュリティハウスセクテックへの問い合わせは∥電話0572(21)3231へ。
(写真説明)
寺社における自主機械警備システムの有用性を語る古賀社長