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機能、見た目も重視 中外日報2018.7.27
鎌倉時代の創建とされる東京都北区の浄土宗正光寺。観音堂には源頼朝の守り本尊とされる世継観音が祀られ、由緒ある古刹の歴史を伝える。境内にある高さ約10㍍の「岩淵世継大観音」は、近くを流れる荒川の水害に悩まされていた地元岩淵町の住民を救おうと明治初頭に建立され、今も地域住民を見守り続けている。
同寺では貴重な建造物や法宝物、参拝者を犯罪や火災から守るため、2011年の本堂建て替えを機に自主機械警備システムを導入した。
本堂や庫裡を中心に、防犯カメラや炎センサー、侵入者を検知するための各種センサーなどを設置。異常を検知した場所が一目でわかるグラフィックパネルで遠隔からの監視体制をとり、光や音で侵入者を威嚇・撃退する。17年には防犯カメラをリニューアルし、精度などを向上させた。
導入を手掛けたのがさいたま市西区のセキュリティハウスマッハ(元田豊治社長)。知人の紹介が縁となり、同社が設計したシステムの信頼性の高さが導入の決め手になったという。
施工に当たっては「全てのセンサーについて、配線を見えなくする隠蔽配線を心掛けた」と、機能面はもちろん、見た目も重視。地域住民の心の拠り所となる同寺は、最新の防犯システムによって守られている。
セキュリティハウスマッハは、セキュリティハウス・センター(京都市山科区)が全国展開する防犯機器専門ネットワークに加盟。ネットワークには現在、全国の138社が参加している。
問い合わせはセキュリティハウス・センター「SHネットワーク運営本部」∥電話075(584)6600∥まで。
(写真説明)
2011年に建立した本堂