子どもをターゲットにした犯罪が多発しています。
被害に遭わないためにどんな犯罪が多いのかを把握し、大人が対策してあげましょう。
平成23年、子ども(20歳未満)が被害者となった犯罪は
22万8,025件発生しました。(平成22年は25万6,215件)
刑法被害者件数に占める子どもの割合は19.5%で前年の20.4%よりは減少してはいるものの、
平成16年の16.7%に比較すると増加していることがわかります。
主な罪種別に見てみると、窃盗(87.2%)、傷害(2.2%)、暴行(2.1%)、
強制わいせつ(1.6%)、恐喝(0.8%)といった被害に遭っているようです。
略取・誘拐(79.6%)、強制わいせつ(52.4%)、公然わいせつ(46.6%)、
強姦(44.4%)、恐喝(44.1%)といった犯罪は子どもが被害者となる割合が高く、
性的な犯罪に巻き込まれやすいことがおわかりいただけるかと思います。
また、平成23年には大津市内で発生した中学生の自殺をきっかけに、
校内でのいじめが全国で多発していることが発覚しました。
犯罪の被害者になると、子どもたちは癒えることのない深い心の傷を負ってしまいます。
そのような事態を起こさない為に防犯対策が必要なのです。
子どもが被害に遭う犯罪は
下校時から夕食時の午後2時から午後6時頃に集中していますが、
最近では登校時の被害も増加してきています。
季節としては7月~10月が多く、
犯罪者は開放的な気分になっている
夏休み期間の子どもたちを狙うようです。
犯罪が多く発生する場所は
駐車場や駐輪場が5割、次いで道路上と続いています。
駐車(輪)場での主な被害は窃盗ですが、
強盗や傷害、強制わいせつ、逮捕・監禁及び略取・誘拐は
道路上で被害に遭う割合が高くなっています。
また、子どもだけで出かけた先では犯罪に巻き込まれるリスクも高まります。
子どもが被害に遭う事件が後を絶たず、不安な気持ちで過ごされている方も多いかと思います。
犯罪被害に巻き込まれないようにするには、予防が最も大切です。
子どもたちを守るには地域ぐるみの活動や学校の取り組みといったソフト面、
防犯カメラ・システムを導入するハード面、この両面から犯罪を防ぐことが重要です。
ソフト面では個人・家庭・学校・地域のそれぞれの単位で複合的な連携が必要となってきます。
すぐにでもできる対策として、
もう一度 子どもと「安全対策」「学校生活」「友達関係」などに関して話す機会を増やしましょう。