総務省消防庁の発表によると、
平成23年度の総火災件数は50,006件で、
1日あたり137件、11分毎に1件の火災が
全国のどこかで発生していす。
その内、建物火災は26,795件(53.6%)、
車両火災5,129件(10.3%)、林野火災2,093件(4.2%)と続きます。
出火原因は、 放火が5,632件、放火の疑いが3,931件で合計19.1%、
タバコが4,752件で9.5%、
コンロが4,178件(8.4%)、
たき火が3,443件(6.9%)、
火遊び1,736件(3.5%)、
火入れが1,632件(3.3%)、
ストーブが1,609件(3.2%)と続きます。
尚、これらに含まれない、「その他の原因」、「不明・調査中」を含めると23,103件(46.2%)もあります。
つまり、火災は様々な原因で発生するので、防ぐのがなかなか難しいと言えます。
また、放火に至っては、いくら注意して第三者の犯罪なので、
防ぐ手段が極めて限定されるという難しさがあります。
火災・放火を防ぐ難しさはあっても、その中で、「放火と放火の疑い」と
「タバコ」、「こんろ」「たき火」などに注意を集中することで半分近くの43.9%を防ぐことができます
東京消防庁のデータでは、平成23年中に
発生した住宅火災1,872件、死亡者数60人のうち、
火災報知機が設置されていた住宅の火災は、
1,230件発生(65.7%)し死亡者は35人
(火災件数に対する死亡者の比率:2.8%)で、
火災報知機が設置されていない住宅の火災は、642件発生し、
死亡者は25人(火災件数に対する死亡者の比率:3.9%)発生しています。
つまり、火災報知機が設置されていれば、
火災に対する死亡者は2.8%で済むのに対し、
火災報知機が設置されていないと3.9%死亡者が発生します。
火災報知機を設置すると28.2%死亡者を減少させることが出来ます。
尚、平成20年から23年までの4年間のデータでみると、
設置住宅での火災による死亡者発生率と未設置の住宅での 死亡者発生率は2倍の開きがありました。
総務省消防庁は、未設置の住宅が2011年の時点で3割残っているので、
これを100%にするための活動を重点的に行うとしています。
放火対策の具体的な方法は、
放火対策ページに記載しております。
第三者の犯罪といえども、放火する人間は、放火しやすい場所を選んでいるので、
対策を講じることは効果を上げることになります。
尚、社会全体が取り組まないと、別の場所で放火が実行されるので、
放火を社会全体で減らすことはできません。
その他、家庭内に喫煙者が居れば寝タバコを厳禁とし、
高齢者が居れば、いざという時の非難がスムーズにできる方法をあらかじめ考えておくことが必要です。