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学校・幼稚園の防犯システム
子供の安全(防犯)対策が今必要です
平成22年度の学校における犯罪件数:31,886件
全体の刑法犯の2.0%
平成16年の81%。凶悪犯は平成16年の 69%。
(警察庁統計資料より)
平成16年に比べると刑法犯の件数は減っていますが、まだまだ高い水準です。
かけがえのない子供の命を預かる学校でこれほどの刑法犯がいまだに発生しているのです。
令和5年3月1日、埼玉県の中学校に不審者が侵入し、教員が切りつけられケガをしました。
17歳の高校生の少年が刃物を持って校舎に侵入。
当時、教室では試験が行われていて、異変に気づいた男性教員が少年を取り押さえようとした際刃物で切りつけられケガをしました。
少年は駆け付けた警察官に殺人未遂の現行犯で逮捕されました。
警察の調べに対し「誰でもいいから人を殺したいと思った」と話しています
学校荒しなど「財物犯」と侵入者による児童生徒等に対する「身体犯」とに分かれますが、「身体犯」が増えており、又凶悪な犯罪が与える影響が大きいため、早急に対策が必要です。
●平成11年 京都市立日野小学校 小学2年生が不審者に校庭内で包丁で殺害される。
●平成13年 大阪教育大学付属池田小学校に包丁を持って侵入した男が1.2年生の教室に乱入し、児童8人死亡、教師を含む15人が重軽傷となる。
●平成15年 宇治市立宇治小学校 給食中の小学校1年生の教室に男が侵入し、児童2名が傷害。
●平成17年 寝屋川市中央小学校 17歳の少年が教員1人を殺害、教員2人に傷害を与える。
★犯人供述
「校門が開いていたので中に入った。」
「施錠されていない門扉より侵入した」
「すれ違った時に教員に声をかけられなかった」
「防犯センサー、監視カメラが導入されていたのに、侵入時切られていた」
★職員反省
「パニックになって、隣の教室の先生に声がかけられなかった。」
「防犯センサーが付いているが運用がうまくいかず切っていた」
「パニックになって職員室への連絡ができなかった」
「警察への通報が遅れた」
「犯人を前にしてあわてて防御機器の使い方がわからなかった」
教育の場所は開かれているべきか?
企業の敷地内には簡単に入れない雰囲気がありますが、
教育現場の学校、幼稚園などは昼間であれば、
抵抗感なく入る雰囲気が漂っていて、
かつその通りに簡単に入ることができて、
その上に、学校の先生や保母さんに見つかっても、
余程、怪しげな行動や恰好をしていない限り
咎められることもありません。
そのため悪意を持って侵入されて、
悲惨な事件が起きて大きくテレビ、新聞で報道されることがあります。
幼い園児がいる幼稚園、保育園にあっては、 少なくとも敷地内への侵入は、
保護者の出入りも決して少なくはないので厳密にしないにしても
教室などへの不審な侵入者をチェックするシステムは、
かけがえのない未来のある子供たちを守るために必要です。
放課後、昼休みなどの場合は、不審者対策は難しいですが、
状況をチェックできるような監視体制は構築しておくのが子供を預かる教育現場としては必要です。
侵入窃盗被害も多発!「理由は侵入しやすいから」
学校や幼稚園・保育園への侵入窃盗被害も多く発生しています。
学校には、ノートパソコンやパソコンをはじめ電子機器があります。こうしたものは換金が簡単にできます。
音楽室や部室には楽器、野球道具といったものもあり、こうしたものを盗んでインターネットオークションで転売・・・といった被害も発生しています。
科学室などには実験用の薬品もあり、こうしたものを悪用しての二次犯罪の可能性もあります。
平成19年5月には小学校ばかり1000件侵入した泥棒がいました。
●工事作業員になりすまし学校荒らし1000件
工事作業員になりすまして早朝に小学校に侵入する手口で、東京や埼玉、神奈川など首都圏を中心に窃盗を約1000件、被害総額は5200万円に上る。守衛に疑われたときは近くの学校名を挙げ「(別の学校と)行き先を間違えた」とごまかしていた。男は小学校を狙った理由を「生徒の年齢が低く、教員も自分のロッカーに鍵をかけない」と話している。
防犯システム導入と防犯意識の向上を
不審者を見張る防犯カメラ、
構内侵入者への警告を行う無線非常ボタンシステム、各種のセンサーシステムなどの
最新のシステムを導入すると共に、教育現場の先生たちは防犯に関する意識を深め、
非常時にどう行動するかを常に意識しておく必要があります。
警備会社やハード的なシステムに依存することは、
瞬時の判断が大きな影響を及ぼす教育現場では、好ましくありません。
そのため、もっとも子供達の側にいる学校、幼稚園の先生方の意識アップが必要となります。
また、開放的な教育現場であっても、無防備と開放は同じではありません。
専門家によって、無防備な状態を改善する必要があります。
いつ起こるか予測できない犯罪には、今、動くことが危険回避につながります。
不審者侵入や緊急発生時に職員室や他の先生に連絡をするシステム。
職員や先生が無線式の送信機(ペンダント型・腕時計型等)を押すと離れた職員室や廊下に異常発生を知らせます。各教室には押しボタンを設置します。
・見通し距離100mまで送信可能。中継機を追加するとさらに距離を延ばすことができます。
・携帯型受信機を持参していると、校内のどこにいても異常発生を知ることができます。
・サイレンフラッシュ付き受信機で異常発生を「音と光」で周囲に知らします。
緊急通報に加えて、正門に侵入検知センサーを設置し、侵入があった時に職員室に知らせたり、予め設定した関係者の携帯電話などに自動通報が入るシステムです。
各種システムと連動させる防犯監視カメラ
侵入検知システム
昼間の不審者、夜間の侵入窃盗犯などの侵入を赤外線センサーや屋外・屋内用パッシブセンサーが検知しその場で音と光で威嚇撃退すると同時に、あらかじめ設定した関係者に自動通報します。
深夜に学校の卒業生や在校生が侵入して、花火をしたりプールで泳いだり、喫煙や落書き、喧嘩などを未然に防ぐこともできます。
門扉オートロックシステム
不審者の侵入を防ぐためにも門扉は常に施錠しておくべきですが、幼稚園での時間外のお迎えや、急な来客など、その都度出て行って解錠するのは大変です。
セキュリティハウスでは、保育士が身に付けている腕時計型送信機や、職員室内にある押ボタンで門の鍵を開け、扉を閉めると自動的にロックがかかる「門扉オートロックシステム」をお勧めしています。
職員室でも相手の姿を確認してからロック解除ができるため、安心です。
職員の負担を軽減し、かつ必要なとき以外はロック状態になるため、不審者の侵入はもちろん、園児や児童だけで外に出て行くことも防げます。また、登下校の時間帯だけはロックを解除できるタイマー機能も搭載しています。
納品業者や学校関係者などが使用する職員玄関には、同様のオートロックシステムに加えて職員が自分で電気錠を解錠するためのテンキーを設置。パネル上のテンキーの位置は毎回変わるため、遠くから盗み見られる心配もありません。
危険は学校外にも
不審者は何も学校内だけに現れません。
むしろ、帰宅する児童を学校外の人通りの少ない場所で襲うことの方が多いので、
学校の管理外とは言え、可能なら防犯のシステムを構築することが望まれます。
ソフト的な対応で集団下校や朝夕の地域ぐるみや保護者による見守りも効果を発揮します。
ハード的には子供に防犯ブザーを持たせることも行って、複合的に子供を守るようにする必要があります。
調査によると、防犯ブザーの利用率は5割弱です。
防犯ブザー以外には、笛、携帯電話(位置情報サービス機器含む)がありますが少数です。
何もしないが3割もあります。
良く事件が起きた時だけ、保護者は付き添ったりしていますが、事件は突発的におこります。
通り魔的な事件も多く発生しています。
常に何らかの防犯意識や最低限の防犯グッズで身を守る意識は持ち続ける必要があります。
************自分の子は自分で守る
「力や判断力のない子供」を狙う犯罪企図者から子供を守るのは親の責任が基本である。
全ての犯罪を一律の対策では守れません。 学校の通学に関しては親が責任をもって学校まで送り届け、下校時も帰宅させるべきであり、地域コニュニティの形成による犯罪対策は親をサポートすべきものだと考えます。
決して、地域の安全対策だけでひれつな凶悪犯から大切なわが子は守れません。 まずは『自分の子は自分で守る』親の自覚と行動、それをサポートする行政の指導による地域コミュニティの形成や防犯機器の設置による補助態勢の確立が急務だと考えます。
具体的手法としては 親による登下校のドアtoドアの送迎の義務化 スクールバスの導入(一部有料を含む) ボランティア・業者によるピックアップ方式(有料送迎方式の検討) 防犯マップの製作と危険箇所にスーパー防犯灯や監視カメラ装置の配置 防犯ブザーの携帯と運用マニュアルの指導 地域に非常時の行動マニュアルの依頼と指導 校内安全対策の確立と防犯機器の設置運用方法の検討 行政の指導による検討会の設置 等様々な手法を検討すべきです。
ある新聞に「学校に設置した監視カメラや子供たちに携帯させた防犯ブザーも無力か?」とありましたが、防犯機器は犯罪の種類により設置や携帯方法で効果があるのですが万能薬ではありません。
例えば、人通りの無い場所での防犯ブザーが役に立つかということです。 防犯ブザーは親や、親をサポートする地域の監視の目のスキを「子供の自衛自覚」で親や地域のサポート員に知らせるための機器です。 持っているから犯罪に遭遇しないお守りではありません。
学校に設置された監視カメラも同様で、設置したから「犯罪が起きない」のではないのです。 人の目の監視領域拡大の補助機器なのです。 運用方法や設置場所を親・行政・学校・地域が話し合い運用管理することで学校への不正侵入犯罪や通学時の犯罪を防止・抑止する機器であり設置したから犯罪が起きないのではありません。 もっと根本的に冷静に親・行政・学校・地域が連携連帯して犯罪者対策を考えなければ、許すことの出来ない凶悪激化した犯罪者から大切な子供たちは守れません。
神戸新聞『守れ、子どもを』で紹介されました。
アドバイザー:セキュリティハウス神姫 島田 清(総合防犯設備士)
学校・幼稚園の防犯システム
屋外でも誤動作を軽減し、高所に設置可能な独自のエリアを構成した
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