メディア紹介
音や光で不審者撃退 中外日報2020.8.26
四国八十八ヶ所霊場の第82番札所・根香寺(香川県高松市)は、平安時代に創建された古刹として知られる。寺伝によると、この地で金剛界曼荼羅の五智如来を感得した弘法大師が密教修行の地として建立した花蔵院と後に智証大師が創建した千手院、この二院を総称して根香寺と名付けられたという。
同寺は2019年1月に防犯システムを大幅にリニューアルした。高性能な防犯カメラに切り替えると共に、音や光で不審者を威嚇・撃退する防犯機器を「自主機械警備」を追加導入した。
システムの導入により、庫裏や納経所から映像の確認ができるようになり、防犯のみならず離れた場所からでも寺の様子が把握でき重宝されているという。
導入の経緯について、同寺は「目の届かない駐車場での迷惑行為や夜中の本堂への無断侵入などに悩まされていた。いつでもお参りできる開かれた寺でありたいと、自主機械警備を導入した。後を継ぐ若い世代のためにも決断した」としている。
施工したセキュリティハウス香川(同市、有吉徳洋社長・総合防犯設備士)の担当者・白井将典氏によると「埋設配線と無線を組み合わせ寺の景観を損ねないよう配慮した。緊急時を想定し、広い境内であっても不便なく安全・安心に使えるよう、何度も打ち合わせしました」と工事について振り返った。
同社は、京都市山科区のセキュリティハウス・センターが全国展開する防犯機器の販売ネットワークに加盟。ネットワークには現在、全国の138社が参加している。
問い合わせはセキュリティハウス・センター「SHネットワーク運営本部」∥電話075(584)6600∥まで。
(写真説明)
自主機械警備で迷惑行為や無断侵入などに対処する根香寺