侵入窃盗に対する防犯対策を考える上で、侵入窃盗犯(泥棒)の心理を知ることはもっとも大切です。
泥棒が何を考えて侵入するターゲットを決定し、犯行途中もどんなことを考えているのか?
泥棒が犯行を諦める理由は何なのか?
泥棒の嫌いな環境はどんな環境なのかを十分に知った上で対策を講じることが必要です。
2分以内(17.1%)
2~5分以内(51.4%)
5~10分以内(22.9%)
10分以上(8.6%)
泥棒は5分以上時間がかけることを嫌います。
泥棒が侵入所用時間を非常に気にするのは、侵入するまでの間に誰かに見つかることを恐れるからです。
そのために綿密な「下見」を 実施し、「侵入しやすい建物」「見つからない建物」を狙って侵入するのです。
補助錠やピッキングに強い錠前などは侵入するのに所用時間がかかるため
(その分見つかる可能性が高くなるので)プロの泥棒は避けるのです。
防犯ベルに対する泥棒の意識は、下記のようになっています。
非常に気になり避ける(87%)
やや気になり場合によっては避ける(11%)
セットを外して侵入する(2%)
つまり、泥棒の98%は防犯ベルを避けるということになります。
「泥棒は音と光が大嫌い」と言われるのはそのためです。
泥棒が答えた「被害に遭わないための秘訣」にも、防犯カメラ、防犯センサー、ベルの設置が最も多く挙げられています。
セキュリティハウスでは「見せる防犯」として
防犯機器の一部を建物外部の目立つ場所に設置、
泥棒に対して「抑止(予防)」を行い、
侵入しようという 対象から外させるのです。
また、侵入しようとした瞬間に「音」と「光」ベルやサイレン、
フラッシュライトをその場で鳴動させます。
これは泥棒にとっては最も効果のある「威嚇・撃退」です。
突然サイレンやベルが鳴る、ライトがつくというのは、
誰かが自分の侵入に気づいたことです。
周りの人に顔を見られる可能性が非常に高いため、
泥棒は最も嫌うのです。泥棒が建物の中に侵入する前に
撃退することができます。