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泥棒が好きな家・嫌いな家

泥棒が目をつけるポイント

実は泥棒がたまたま通りがかった家に侵入するということは殆どありません。
完全犯罪を狙う泥棒は必ず「下見」をし、綿密に計画を立てて犯行に及びます。

泥棒の「下見」のポイント

住宅

・家族構成、人数

 

・家族の行動予定

 

・建物の死角

 

・近くの警察署の場所

 

・近所の状況

 

ゴミを出す日はいつで、どれくらい井戸端会議をしているか

ということまで調べ、ゴミ出しの間に侵入する泥棒もいるほどです。

泥棒から警察が聞き出した「泥棒がその家を狙った理由」

・泥棒しやすく逃げやすい。

・怪しまれにくく、捕まりにくい。

・防犯意識が薄く、警備システムなどがついていないため入りやすい。

・人通りが少なく、人目につきにくい。

・塀や植木などで隠れる場所があり、表からの見通しが悪い。

・建物に死角があり、表から犯行が見えない。

・見通しの悪い位置に勝手口がある。

・夜間、家のまわりに暗がりができる。街灯が少ない。

・近所つきあいがなく、居住者相互の面識がないため発見されにくい。

・金目のものがある。

・2階のバルコニーや窓へあがる足場がある。(雨どい、カーポート、塀)

・ピッキングしやすい鍵が玄関についている。

・面格子のない小窓がある。

・窓にクレセント錠だけで鍵がついておらす、窓破りが容易そう。

・新聞受けに新聞や郵便物がたまっている 。

・夜になっても洗濯物が干しっぱなしになっている。

・夜になっても室内照明や外灯がついていない。

泥棒の侵入決断理由

施錠

 

錠忘れの箇所が必ずあるから(18%)

・侵入すると外から内部が見えにくい家だから(15%)

・周りに人気がない住宅だから(11%)

・夜間電気が消灯しているなど留守宅と人目で分かった(7%)

泥棒が犯行を諦める時のポイント

犬

反対に、泥棒が犯行をあきらめるときは以下の通りです。

・補助錠などで侵入に10分以上かかるとき。

・近所の人にジロジロ見られて。

・犬がいてあきらめた。

・防犯装置設置のマークがあった。

狙われやすい場所

(1)環境

1.盛り場周辺の住宅街 (逃げるとき人込みにまぎれやすい)
2.人通りが少なく、路地の奥まった場所 ( 侵入が見つかりにくい)
3.塀が高い、植木が茂っている(通りから見通しが悪く、犯人が隠れて犯行を行うことが可能)
4.外灯がない、暗い地域(犯人が隠れて犯行を行うことが可能)
5.鉄道沿線に近いところ( 鉄道にて遠くにすぐに逃亡が可能であり、人の往来が多い)
6.夜間も交通量の多い幹線道路沿いの無人店舗

 (夜間周囲は無人となり、車の交通量が多いので騒音があり音を出しても築かれない)
7.深夜営業の店舗(強盗などの対象となりやすい)
8.ゴミ出し日以外にゴミを出したり、放置自転車や放置ゴミがある、建物への落書きが目立つ地域

 (防犯意識が希薄、地域コミュニティが欠落している)

(2)住宅

1.単身者専用オートロック付きマンション

 (夜間室内照明の点灯で無人化かどうかがすぐに分かる。オートロック付きで防犯意識が低く無施錠な窓があ

 る、隣近所との付き合いがない)

2.木造アパート(共働きで昼間無人、隣近所との付き合いがない)

3.高いブロックで塀に囲まれた家屋(道路から見通しが悪く、人目につかない死角がある)

4.内階段があるアパート(道路など外から人目につかない)

5.木造モルタル2階建ての家屋(別の建物などから2階の屋根、ベランダに渡って2階窓から侵入)

(3)場所

1.トイレ・風呂場・勝手口(換気のため開いていることが多い)
2.木の格子・ステンレス製の飾り格子のある窓(格子があると安心しているが、格子は外から外すことができる)
3.ガラスを使ってある玄関・勝手口・窓(ガラスを割って錠前を開けて侵入)
4.ベランダ側の窓(クレセント錠だけのことが多く、ガラスを割って簡単に開けて侵入。高層の場合は開けっ放しの

 こともある)
5.網入り(線入り)ガラス(網入りだと防犯ガラスだと考えているが、実際には破壊には弱い)

対象別に見た着眼点

(1)市街地住宅

1.交通量が比較的多く、犯行後犯人の逃走が容易な環境ではある。

2.建物が接近しているため、屋根伝いなど足場を利用される危険がある。

(2)新興住宅街

1.共働きによる留守家庭の多い地域である。

2.転居が多く、全く近所付き合いがない状態である。

3.工事関係者、セールスなどの外来者の出入りが多く、犯人が紛れ込みやすい環境である。

4.空き地が多く、照明設備が少ない環境である。

5.建売住宅は、防犯設備などに関する防犯配慮が少なく、鍵の破壊工作に弱い戸締り器材を使用している。

(3)旧来の住宅

1.近所付き合いはあるが、長い習慣で、外来者に対する防犯的警戒心が希薄になっている。

2.戸締り設備が簡単で、不備なものが多い。

3.防犯灯や照明設備が少ない。

4.施錠する習慣がない。

(4)共同住宅

1.流動世帯が多いため、近所付き合いが少なく、外来者に対する相互監視が行われていない。

2.2階以上になると、出入口、ベランダ、窓などの戸締りが徹底していない。

3.高層階になるほど防犯意識が低くなり、ベランダなどが無施錠で開けっ放しの状態であることが多い。

4.簡単な戸締り器具が多い。

5.鍵を牛乳箱や新聞受けなどに隠して、外出している人が多い。

6.屋上、非常階段、エレベーターなどに外部の人が侵入しやすい。

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