農作物盗難
急増する農作物の盗難被害
平成15年の農作物の窃盗件数は1000件で、前年に比べ(77.6%)437件増加しています。
被害額は約9700万円で、前年と比べ約3300万円(52.0%)増加しています。
農作物の窃盗被害件数・被害額
収穫の秋は特にご注意
9月~11月が多く、全体の45.5%にもなります。
野菜・米・果物が狙われる。
被害品目別には、野菜が最も多く、次いで米、果実の順になっています。
野菜では、いちご・すいか・メロン、果実では、ぶどう・なし・かきの順に被害が多い。
さくらんぼなど高額商品もよく被害に遭っている。
主な被害品の割合
最近の農作物被害事例
北海道 収穫を終えたばかりのサクランボ「佐藤錦」「南陽」「水門」の3種、約31キロ(9万8000円相当)が盗まれる。【2006/07】
山形県 収穫前のサクランボの木から「佐藤錦」約15キロ(12万5000円相当)が盗まれる。【2006/06】
山形県 収穫直前のサクランボ、県内での6月末までの被害は10件432キロ(131万円相当)。【2006/06】
岩手県 収穫前のりんご「サンふじ」約4千個(1.4トン、約84万円相当)。1本の木から約20個ずつ、計約200本が被害に遭った。【2005/10】
青森県 収穫直前のりんご「ふじ」約1万4千個(約200箱分、100万円相当)。畑内の約270本の木から大きなリンゴだけが盗まれていた。【2005/10】
青森県 約30本の木から収穫間近の「ふじ」約2500個(時価12万円)がもぎ取られていた。【2005/10】
茨城県 ビニールハウス11棟中3棟から 出荷間近の小玉スイカ約300個(計15万円相当)。【2005/06】
山形県 サクランボの木1本から 収穫間近の実約3キロ(約3000円相当) 。【2005/06】
山形県 高さ2~2.5メートル、太さ10センチ程度の佐藤錦など4種類のサクランボの苗木11本(計約16万円相当)。【2005/04】
埼玉県 畑から深谷ネギ200本(卸値4000円相当)。【2005/04】
福岡県 収穫前の梨約1000個(27万円相当)。囲いの金網縦約120センチ、横約60センチ切断され、そこより侵入され盗まれる。【2004/10】
山形県 柿約3千個(375キロ)。雨続きで収穫を見合わせていた間に実を一つ残さず盗られた。 【2004/10】
防犯対策
倉庫・精米所など収穫した商品を収納する建物が施錠されていなかった出入口や窓から侵入される被害が多いため下記を徹底する。
短時間でも施錠をきちんと行う。施錠できない建物には収穫物を保管しない。
破壊工作に強い錠前に変更する。
補助錠を付ける。
果樹園への不定期な見回りを行う。
見通しの悪い場所は特に注意する。見通しの改善を図る。(植木の剪定や雑草の除去など)
敷地内への侵入者を検知し、ライトとつける「人感ライト」や監視性を補う「センサーライト付きカメラ」、フェンスによじ登ると検知する「フェンスセンサー」など防犯システムを設置する。
地域全体で見回りや防犯強化を行い、「防犯対策の行き届いた地域」ということを対外的にPRする。
農作物・果樹園の防犯システム
ワイヤレス警戒システム
収穫した農作物や果物を守るために納屋や倉庫にワイヤレス警戒システムを設置します。パッシブセンサーで納屋や倉庫への侵入者を素早く検知し、自宅の受信機に知らせる、またはフラッシュライトとサイレンで周囲に異常事態を伝えることで、被害を最小限に抑えます。ワイヤレスのため設置工事も必要なく、必要な時に必要な場所へ移動させることも可能です。
防犯機器紹介
パッシブセンサー送信
受信機
サイレン・フラッシュ付き受信機
リモコン(双方向無線対応型)
ビニールハウス防犯システム
ソーラー式の赤外線センサーでビニールハウスへの侵入者を検知。警報ベルで威嚇し、指定の連絡先に自動通報します。また、ハウス内の温度が設定以上になったとき、携帯端末に通知します。
防犯機器紹介
警報ベル
果樹園警戒システム
屋外・屋内用パッシブセンサーで果樹園への侵入者や、フェンスを乗り越えようとする人物を素早く検知し、警報ベルで威嚇。あらかじめ指定していた連絡先に自動通知します。