犯人はなぜ大金などを置いていない事務所やオフィスを狙うのでしょうか。
事務所内には
重要な情報が山のようにあるということも原因のひとつですが、
それ以外にも犯人が侵入しやすいという理由があるからなのです。
常日頃から情報の使用・管理には十分に気を付け、
防犯意識を持って業務を遂行するように努めましょう。
●休日、事務所内は無人になってしまいます。
たとえ犯人が事務所に侵入しても
人に出くわす可能性が極めて低いため見つかることがありません。
●業務が終了している夜間も事務所は無人になります。
誰もいない事務所内では犯行をおかしやすいのです。
●ビル内だけでなく、夜間・休日のビジネス街は無人状態になります。
たとえ大きな破壊機械を使用して音をさせたとしても、
不審に思われることがほとんどありません。
●テナントビルなどに事務所が入っている場合、
人の出入りが自由なので犯人は堂々と侵入することができます。
●テナントビル内には複数の事務所が入っていることが多いです。
一度ビル内に侵入してしまえば複数の事務所を狙うことができるため、
犯人にとっては効率的に犯行をおかすことができます。
●大金がない場合でもパソコン、パソコン内のデータを盗むことができます。
パソコンは中古市場やネットオークションで換金することが可能ですし、
パソコン内の個人情報やデータは販売することができます。
●預金通帳・カード・手形や小切手などの有価証券が金庫の中に入っていることが多いので、
金庫ごと盗まれるケースもあります。
一番多い侵入の手口としては、何らかの方法で
ガラスを割って侵入する「ガラス破り」です。
中でも窓ガラスを破って侵入してくるケースが最も多く、
続いて表出入り口のガラスを破って侵入してくる
ケースが多いというデータがあります。
ガラス破り対策として、「ガラスそのものを強化すること」
「ガラス破りを早い段階で検知すること」が効果的だといわれています。
ガラスを強くすることで、犯人はガラスを割るのに
手間がかかってしまうため、侵入することを諦める可能性が高くなります。
ただし、いくらガラスを強くしたとしても、
それは犯人がガラスを破って侵入してくる時間を
延ばすことにしかならないため、
防犯ガラスを導入したからといって100%ガラス破りの
被害を防ぐことができるという訳ではありません。
窓・扉開閉検知センサーやガラス割り検知センサーなどを
併用することをお勧めします。