病気や怪我を治療する安心な場所であってほしいものですが、
実際そうはいかないようです。
入院施設が設置されている病院では、
「ベルなどが鳴ってしまうと、入院患者が驚いてしまう」、
「人が大勢いるから安心だろう」と考え、
防犯の意識が低く、対策として鍵を閉める程度のことしか
していない場合も見受けられます。
病院は人の出入りが大変多い場所です。
たとえ夜中に不審者が病院内をうろついていたとしても、不審に思われることがほとんどありません。
つまり、犯人にとって侵入がしやすい場所なのです。
具体的にどういった防犯対策をしておく必要があるのか、下記にまとめてみましょう。
●夜間など事務所が無人になる場合には、入退室管理システムを設置して
職員以外が扉を開けることができないようにしておく。
●入退室管理システムと侵入検知センサーを連動しておくと、万が一職員以外の人間が扉・窓を開けて
侵入してきた場合、ナースセンターなどに異常が発生したことを連絡することができます。
●大切な薬品が収められている薬品室。こういった大切な場所には、入退室管理システム、
侵入検知センサーだけでなく、監視カメラ自動録画システムも設置しておくことが必要です。
薬品室へ誰が何のためにいつ入退室したのかをきちんと記録し、
カメラが画像でそのときの状況を録画します。
職員以外の人間が侵入した場合、異常発生を即座に検知してナースセンターなどに信号が入ります。
●新生児が誘拐されてしまうことがないように、新生児室にも入退室管理をする必要があります。
関係者以外の人間が勝手に新生児室に入室できないように監視カメラも併設し、
誰かが入退室するたびに、その状況を常時ナースセンターで確認できるようにしておきましょう。