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機器導入で防火意識も向上 中外日報2016.5.31
今回は、防犯機器導入後の「経過観測」を紹介する。
2014年6月に火災を防ぐ目的で「炎センサー」を導入した、京都市左京区の九頭竜大社。炎センサー設置から、間もなく丸2年になる。同社では導入後、参拝する信者らから「しっかり火事に備えてくれているんやね」「安心してお参りできる」といった声が聞かれるようになったほか、職員の防災意識向上にも効果が見られるという。
設置したのは、外周警備用の赤外線センサーと火災センサー、遠隔施解錠が可能な電磁錠、赤外線センサー内蔵の防犯カメラなど。同寺を兼務する住職と檀家総代の双方にとって使い勝手の良いシステムを検討したといい、操作のしやすさも考慮して機器を選んだ。
九頭竜大社では、参拝者がろうそくを供え、溶けたろうの形が社名にある龍の姿に似るほど良いとされる。年2回の例大祭など、多いときでは300本を超すろうそくがともされる。
ろうそく台から30㍍ほど離れたところにある本殿の周辺に、複数を設置。センサーが反応すると境内にサイレンが流れるほか、社務所にも通報が届くようにしている。
設置した当初は、お供えされたろうそくの炎に過敏に反応し、職員をあたふたさせたことも。大祭の際、境内で護摩をたく前にセンサーのスイッチを切り忘れ、信者らを驚かせてしまったこともあった。
結果的には、炎センサーの存在や防火に向けた同社の姿勢を信者に知ってもらうきっかけになった。火災に対する職員の意識も日を追うごとに高まり、定期的な防火訓練を行うなど防火体制の強化にもつながった。
九頭竜大社では、「目に見えない部分で、機器導入の効果は大きい。機会があれば防災・防犯機器を充実させたい」としている。
同社の防犯システムは、京都市山科区のセキュリティハウス・センターが全国展開する防犯機器販売ネットワークのグループ企業が手掛けた。
「セキュリティハウス」ブランドの全国ネットには現在、北海道から沖縄まで137社が参加している。
問い合わせはセキュリティハウス・センター「SHネットワーク運営本部」∥電話075(584)6600∥まで。